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脱原発にめざめました。
再生可能エネルギーにも大いに興味あり。
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小出裕章氏 放射線管理区域が広大に広がってしまった

2014.01.06 23:54|小出裕章氏
1/4 デモクラTV本会議冒頭で、小出裕章氏に電話を繋いで出演者と話合いをしました。
その一部です。
デモクラTV
・・・・・
小中陽太郎: こういう機会ですから、個人的なことを伺っていいですか?
例えばアメリカは、原爆を作ったオッペンハイマーは、やがてその惨禍を見て反対に転じますね。

日本の科学者は、小出さんのように最初に危険を予知してじっと変わらない方もいらっしゃいますが、最初に手を染めた方も沢山います。それはそういう事態にそういう知識であったと。
これだけの惨禍を見ながら、変わらないのはどうしてでしょう?
小出さんのように反対に変わらないのはいいが、賛成だった人も変わらないというのは、日本の科学者の特色ですかね。どうしたら科学者を説得できますか?

小出裕章: 日本の場合は、私が原子力マフィアと呼んでいる権力組織が非常に強固にすでに出来てしまっていて、福島原発事故が起きても、原子力マフィアの誰1人として責任をとらないで生き延びているわけですし、そこにいることが彼らの安全、安帯であるわけです。 ですから、なかなかそこから出ようという人は、やはりいないのだと思います。

辛 淑玉: 小出さん、辛 淑玉です。 始めまして。

小出: ああ辛 淑玉さん、こんにちは。

: 私はあなたに会いたいと思いながら、もう3年も経ちました。

小出: お手紙頂いたままご無沙汰し続けていて失礼いたしました。

: 私はラブレターを出しました。

小出: ありがとうございました。

: 最初は、日本の政府は一貫して原発は安全だという安全神話を出していて、それが崩れた後に、今度は、放射能は安全だという神話を出し始めましたよね。

小出: そうですね。

: この放射能安全神話に関して、やはり多くの大衆がすがっていると思うんですよ。
怖いことは見たくない、考えたくないといったね。 だからある意味でいうと、科学者だけではなく、大衆も一緒に同じ様に騙されたい、思考停止したいと思っているんじゃないかなと思うが、そこら辺は、大きな流れの中から見て、小出さんはどう思いますか?

小出: はい、今辛さんがおっしゃって下さったとおりで、恐怖は持続出来ませんし、何とか忘れたいと皆さん思っているのだと思います。

皆さんもご存知だと思いますが、福島原発事故の後、放射線管理区域という場所に指定する、つまり人々が住んではいけないほど汚染されている所が、東北地方、関東地方に広大に広がってしまっていて、日本の政府はもう仕方がないからというので、そこに人々を捨ててしまったのですね。
 
逃げたい奴は勝手に逃げろ、俺たちはもう知らないと国が言っている訳で、そう言われてしまうと、逃げることが出来ない、普通の方はやはりそうだろうと私は思いました。
となれば、忘れたい、思考停止したいと思うのが、まあ残念ですけれどそうなってしまうんだろうなと思います。

: 何か戦前に関東軍が住民を捨てていったのと全く同じですよね。

小出:はい、そのように見えます。
今、原子力の場で起きていることは、戦争の時代のことがそっくりそのまま続いてきているように私には見えます。

==========
原発事故などまるでなかったかのように、年を越しました。

確かに辛さんの指摘するように、多くの人々が放射能安全神話を信じたいし、拒否することに疲れてきてしまい、思考停止に陥っている感じですねぇ。
もう一度原点に戻って怖がる必要があるのではないでしょうか。


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小出裕章×小沢一郎 in 熊取

2013.06.07 00:22|小出裕章氏
3.11以後、それ以前では考えられないことが起こります。

5/31生活の党の代表小沢一郎氏が、大阪熊取・京都大学原子炉実験所に小出裕章氏を訪ね、福島原発の現状や、収束に向けての取組みについて小出氏の考えを聞きました。

IWJ 2013/05/31【大阪】福島第一原発の収束作業状況やリスクなどを情報共有 ~小出裕章氏(京大原子炉実験所助教)×小沢一郎氏(生活の党代表)による対談

小出氏のいつもと変わらない真摯な態度と、素人として質問し素朴に驚く小沢氏が印象的です。
この対談はフルオープンで行われたので、生活の党やミニメディアが配信しました。

小出氏の福島原発の現状とこれからすべきことの説明を聞いていると、いつもながら絶望的な気持ちになります。

小沢氏は、石棺にして封じ込めるという解決策への手掛かりを求めているように見えます。
しかし小出氏の意見は、まず、1~4号機の使用済み核燃料プールに入っている燃料をつかみ出すことが必要と。一部の要旨をまとめて箇条書きにしました。小沢氏の反応をいくつかピックアップしてあります。

4号機は事故当時は定期検査中であり、原子炉にあった燃料はすべて燃料プールに移されていた。 前から入っていた燃料をあわせると、燃料プールには1331体の燃料集合体が入っている。これは、広島原爆がまき散らしたセシウム137に換算すると1万発を超える

しかも、この燃料プールは建屋の爆発により宙づり状態にあり、東電は一応補強工事をしたと言っているが、次に大きな地震がきてこのプールがひっくり返るようなことになると、もう手がつけられない。 

それでも4号機は他と比べれば線量が低いので、東電は今年の暮れまでに燃料をつかみ出す(1つ100トンのキャスクをプールに沈ませ、プール内で燃料をキャスクに入れ、キャスクごと外へだすという作業)巨大なクレーンを設置した建屋をプール上に作っているといっている。

しかし、1~3号機では、線量が高いために近づくことも出来ず、遠隔操作のカメラで中の状態を探っている状態。 

どうやって燃料プールの使用済み燃料をつかみ出すかということもわからないし、まして、溶融した燃料をつかみ出すことが出来るのかどうか。使用済み燃料をつかみ出すまでに10年ではきかないだろう。

(小沢: 燃料プールが破損するということになると、手がつけられなくなるということは、セシウム137は核分裂しなくても、出るんですか?)

既に福島原発が運転して、何十年もウランを燃やして核分裂をさせてしまったので、膨大なものが既にある。

(小沢:ああ~。今新たな核分裂がなくても、物質そのもの中にあるわけですか。1万発分が・・・。ううん・・・。へ~ぇ。)

それ以降は、溶融した燃料を取り出すことが出来ずに、多分巨大な石棺にせざるを得ないのでは。 また石棺ができるまで生きていないだろう。

石棺が出来ることになると、たぶん外部からは手を加えないということになるのではないか。 完璧に封じ込めると。 冷却水を回さなくていい方法をとることが得策だと思う。

しかし、猛烈な被曝環境のなかで作業員が集めれられるのか不安だし、海外から労働者を被曝労働に引っ張ってくることも起るのかなと・・・。

(小沢: 事実上それは出来ませんね。 国際的には。 日本人がやらなくては。)

そうすべきだと思いますが、これまでの日本の政治を見ていると、何をやるか不安だ。

石棺は作らなければならない。 その前に使用済み燃料をまずつかみ出さなければいけないという順番。それまでに10年はかかる。それから溶け落ちた炉心をどうするかという検討に入り、東電や国が言っているようにつかみ出すことは出来ずに、石棺でかためることになると思うが、石棺が完成するまでに私は生きていないし、たぶん小沢さんも生きていないという長い年月がかかる。

(小沢: それでもやらなくてはならないですよね。 なるほど・・・・・・。 何となく漠然と大変だ危険だと思っていたことが、今日先生のお話を聞いてはっきりわかった。)

政治の現場の方によくわかっていただきたいと願っている。 安倍さんなんか全然わかっていないようで困ったことだと思う。

(小沢: 本当に困りますよね。 ドイツで、あれだけの事故をおこした日本人が、何を考えているんだと言われた。 
僕は今しがない野党の立場ですが、何とかして日本の将来、人類の将来の問題ですので、何とかして先生のお話を参考にしてながら、そういう方向で実現できるように死ぬまで頑張りたいと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。ありがとございました。)

=========
この対談の後、原子炉実験所の門の前で、記者によるぶら下がり取材がありました。

6/1東京新聞は、「生活の党の小沢一郎代表は31日、安倍政権のエネルギー政策に関し、『原発の再稼働や海外輸出を進めている。日本経済の発展のためと言うが、大変恐ろしい現実だ』と批判した。大阪府熊取町で記者団に語った。
同時に『東京電力福島第一原発事故は処理が進まず、非常に深刻な事態だ。夏の参院選公約には、脱原発と放射能の封じ込めを主張していく』と述べた。」と報じています。


デモクラTV 「小出裕章さんに聞く『原発のいま』」(2)

2013.04.07 20:33|小出裕章氏
福島原発で、昨日発表の隣の貯水槽で汚染水の漏洩があったようです。(4/7 NHK)

4/7 デモクラTV 開局記念特別番組「小出裕章さんに聞く『原発のいま』」 続き

横尾: 大飯の3、4号機が再稼働した。 あとの48基が止まっている。
電力が足りないと宣伝していたが、それは明確に国民に分かってしまった。
今度は、原発使わないと、化石燃料が高くて電気料金が高くなるので、原発動かすぞと脅している。

そんな中で、原子力委員会も、活断層問題などでは頑張っているように見える 逆に大飯原発については、新基準でなくそのまま9月まで動かすと言っている。
原発は全部止めても大丈夫だと思うが、政治がはっきりしないせいもあるが、規制委員会は機能しないと思われるか?

小出: 規制委員会は機能しません。(明確に?) ええ。
安全委員会が機能しなかった。 規制委員会になって機能すると皆さんが思うとすれば不思議だ。 安全委員会も規制委員会も同じ原子力ムラの人がやっている。 それを支えている、かつては、原子力安全保安員が支えていたし、今は規制庁事務局だが、同じ人がやっている。 本当なら全員刑務所に入れたいと思うような人が全員やっている。期待をしてはダメです

もし、仮に私が原子力規制委員会の委員になったとしても、実際は何も出来ないのです。
何故かと言えば、日本には原子力基本法と法律があって、平和の目的のためと書いてある(私はそれも嘘だと思っているが)けれども、その元で原子力を進めるという法律になっている。 進めるためにすべての役所も委員会もあるのです。 規制委員会だって、様々な規制を強めることは出来るけれど、基本的には原子力を進めるための規制しか出来ない立場

私が委員になったら、あれも直せこれも直せと山ほど言うとは思うが、それでもそれが次々にクリアされれば、認めざるを得なくなるわけ。 私が頭で描いた規制をしても、原子力発電所が安全になるなんてことは元々あり得ない。 どんな理由でも動かしてはいけないと思っているし、原子力基本法がある限りいかなることをやってもダメだと思っている。
規制委員会の仕事が来ても私は受けないし、現在のような規制委員であれば全然だめと思うしかない。

横尾: ということは、原子力基本法自体を廃案にすることが大きな目標ですね。
それには国民の力が必要だし、それを代弁する政党も必要だし、今井さんのやっている原発国民投票などで国民の意思をはっきりすることにならないと、根本的な解決にはならない。そういう理解でよろしいでしょうか?

小出: おっしゃるとおり。 現在の法律体系がある限り原子力発電を止めることは出来ないので、新たな枠組みを作るしかない。 それは今井さんの言っているように国民投票というやり方もあるし、本来ならば、私は好きではないが、議会制民主主義があるので議会で決めなければいけないのだが、情けないことに自民党が返り咲くようなことになっているので、道は遠いと思う。

横尾: 選挙の結果で皆がっかりしている。政治的にはノンポリで、今回始めてコミットしたお父さんお母さんなど、特にがっかりしている面がある。 どのような反対の運動があるのか皆逡巡している。デモクラTVをご覧の方の中にもそういう人がいると思う。
何か応援のメッセージを。

小出: 私にとって一番答えづらい質問。 長い間原発に反対してきたが、結局何も出来なかった。思いつくことは何でもやったつもりだが、原子力は止められなかったのが事実。
今もどうすれば止められるのかが分からない。 政治状況も厳しい。マスコミは腐りきっていると思うし、国民も自分の生活、身の回りのことばかりに興味を奪われて、かなり長い未来を考える力を奪われているように見える。皆さんこうすればいいとお伝えすることも出来まない。 もし分かっていたら、私がやります。 それが分からなかった。

但し、これまでの運動、地域や労働組合の運動とは少し違った運動が起きていると感じられる。 官邸前のデモも誰が旗を振るわけでもない、誰かが動員してお金を出しているわけでもない。皆一人一人の人たちが自分の意思で集まってくる訳で、そういう運動は、日本にはかつてなかったと思う

横尾: 43年、ずっと長い間原発に反対してこられて、原発反対運動を見てこられた。
私も、市民の力、市民運動とこういう古い言葉で定義していいのか分からないが、お父さんたち、お母さんたちが子どもを思うような、この活動は(前と)少し違うように思う。 何とかこの運動の火が消えないように、消さないように、また勇気を持ってもらえるような活動が、このデモクラTVでも出来るように、主義主張をするTVではないが、実態現実を伝えて行きたいと思っている。
NHKでも良い番組があるのかと思えば隔靴掻痒なところがある。メディアに対してどうですか?

小出: 3・11以後、多くの海外メディアが取材にここを訪れた。そして必ず聞くのは、なんで日本のメディアは、政府や東電の発表だけ流すのか
たぶんそう見えるのだろう。 事実はそうですから。
日本のメディアは東電発表、政府発表、あるいは警察発表など上から流れてくる情報を流すのが自分たちの仕事だと思っているようだし、ずっとそうやってきた。

本来のジャーナリズムというのは、そうではないはずだ。 世界の中で多くの事実がある中から、どれが大切であるかを自分の力で集めて来て、それに意味づけを与えてそれを知らせるというのが、ジャーナリズアムの役割だと思ってきたし、そうあってほしいと願っている。 残念ながら日本にはそういうものはなかった。 海外の人があきれるというのもそのとおり。 自分の力で情報を得て、それを報道すると言うメディアが日本でも育ってほしいと思うし、デモクラTVにも頑張ってやってもらいたいと願う

横尾
: 東京にいらした時には、是非デモクラTVにご出演願いたいと思っています。 インタビューを放送することをHPに載せているが、反応がとてもある。 視聴者が小出さんの話を聞きたいと思っている。
京都大学には定年があるのですか? 

小出: 本来なら63歳が定年だが、年金制度の変更で、65歳からになったので、65歳が定年。あと2年ここで働く。

横尾: 何故お聞きしたかというと、定年後フリーになって脱原発のために全国を行脚されるのではないかと思ったのですが、定年後のライフワークなどを考えているか?

小出: 全く考えていない。 福島事故以降、私には戦争だと思っている。圧倒的な敵がいるわけだし、人間社会の敵もいるし、放射能というどうしても勝つことが出来ない敵もいるわけで、それを相手に戦争をしていると思っている。
元気で闘いぬきたいと思っているが、生き物だから分からない。とにかく半年先までは皆さんからの集会などのお約束を入れている。 それ以降は分からない。とにかく今をしっかり闘いたいと思っている

横尾: パックインジャーナル、ニュースではあまり言わなかったけれど、私も脱原発の闘いは内戦だと思っている。敵は圧倒的な原発マフィアで、我々脱原発をやっていこうとするのはレンジャーみたいなもので、だけども世の中の正義はこちらにあると思っている。
私も脱原発で死ぬまで頑張っていきたいと思っている。

そんな中で、小出さんが定年だからそろそろリタイアしようかなと思われると少し寂しいかなと思ったので。 デモクラTVの視聴者の皆さんが、小出さんのことを聞いて、安心するし、力を得るし、ほっとすると思うので
最後に、カメラ向ってデモクラTVに一言いっていただいていいですか。

小出: メディアが腐っていると言ったが、数少ない報道番組が、この事故の後も、国、東電、産業界の情報の偽りというものを暴きながら、ここへ来てくれました。 しかし余りにも力関係が違いすぎて、そのメディアが次々と潰されてきたのを見てきた

それでも、愛川欽也さんが長く頑張ってやって下さった。 愛川さんはお歳ですしよくやって下さった。 手を引かれた後も、新しい人達が支えて下さることを有難いと思うし、こういう火を決して消さないでいきたいと思う。 是非とも皆さんも自分の役割をしっかりと担って一緒に進みたいと思う。よろしくお願いします

横尾: ありがとうございました。

==========
是非登録して、こういうメディアを支えていきましょう。





デモクラTV 「小出裕章さんに聞く『原発のいま』」(1)

2013.04.07 19:37|小出裕章氏
4/7 デモクラTV 開局記念特別番組「小出裕章さんに聞く『原発のいま』」を視聴。
小出氏の明快なお話を簡単にまとめてみました。 デモクラTV

インタビュー:横尾和博

横尾: 福島事故の現状について。 最近30時間の停電があったが、率直にどう思われたか。
小出: 率直にということであれば、本当に大変な現場なのだと改めて思った
皆さんは、東電はまぬけてる、何でしっかりやらないかと批判すると思うが、2年経っても厳しい現場だと思った。

東電は、トラックの荷台に乗せた仮設の配電盤でようやくやっていた。 その場所は1時間あたり300マイクロシーベルトという放射線が飛び交っている。
今ここは1時間あたり0.05マイクロシーベルト位の放射線。 東京も基本的にはそうだし、大阪もそう。 原子炉実験所の中には、放射線管理区域があちこちにあるが、1時間あたり0.6マイクロシーベルトを超える場所は放射線の管理区域にしなくてはいけないと法律で決められている。 仕事がら管理区域に入るが、特別に放射線が高い場所があり、1時間あたり20マイクロシーベルトを超えるような場所は、高線量区域ということに指定して、そこでの仕事を制限している。

先日停電を起こした配電盤のあたりは、1時間あたり300マイクロシーベルトというわけで、そんな所は恐ろしくてなかなか足を踏み込むのもイヤだと思う場所。 恐らくきちんと見に行くこともなかなか出来なかったと思う。 ネズミかどうかは分からないが、ネズミが中に入ってショートさせることはあり得る。 しかし、猛烈な被曝をしながらでないと中に入って調査も修理も出来ない状態である。 事故から2年たってもまだそれほどの汚染があり、その中で労働者が被曝をしながら事故収束作業に当たっているということで、この事故は大変な事故だなと改めて思った。

横尾: 我々素人は、300マイクロシーベルトとか良く分からないが、ところが今小出さんにおしゃって頂いて、作業員でもとても近づけないとか、作業員でも制限があるとか・・・。 そういうことは報じられていない。 単に電源を喪失したという事実は伝えているが、電源を何日も喪失したらどうなるのか?とか、それでは作業員がそこに何時間作業できるのか?とか伝わっていないと思うが、どうか?

小出: 電源が止まって一番問題になった場所、使用済み燃料プール。
プールの中には原子炉の中で燃え尽きた燃料が入っているが、これ以上燃やすことが出来ないほどウランが燃えてその分核分裂生成物という放射性物質になっている。 本当の放射能の塊になってしまったものが、プールの底にあるわけで、放射性物質はもともと発熱しているので、常に冷やしておかないと温度が上がってしまうのでプールに沈めてあった。 そのプールもそのままにしておけば温度が上がってしまう。 東電は、管理基準は65度というが、65度というのは大やけどをしてしまう温度だ。 

またほっておけば100度を超え沸騰してしまい、沸騰すれば水がなくなっていく。 水がなくなっていけば後は溶けるしかない。 ただし、使用済み燃料プールに入っていた燃料は、事故より前に取り出されたものなので、放射性物質が時間と共に少しずつ減ってきてくれている。 事故後の発熱量よりは減っているので、東電も干あがるまでにはかなりの日数がかかるのでまだ大丈夫だと、その間に対処しようと考えた。 今回に限っては、放射性物質が大量に噴出してくるような危険はなかったはずだと思うので、皆さんに冷静に事態を見ていただいていてよかった。

ただしこれからも電源を喪失するようなことは出来るだけないようにしなくてはいけない。 ただ、そうしようとすると猛烈な被曝環境の中で労働者が更なる仕事を追わなくてはいけないということになる。

横尾: 福島はこれから廃炉に向けて、廃炉まで40年かかると言われているが、廃炉に向けて危険なプロセスを経なくてはいけないということか?

小出: 廃炉と皆さん使うが、廃炉とは一体どうすれば廃炉といえるのだろうか。
運転を停止することは簡単。 核分裂の連鎖反応を止めてこれ以上動かさないことにすればよい。 停止したところで、作ってしまった放射性物質は消えない。

福島の事故の場合は、作ってしまった放射性物質が発熱を続けたために原子炉そのものが溶け落ちてしまったといっている。 その溶け落ちた原子炉が一体どこにどのような状態であるのかすら分からない。 どうすればそれを少しでも安全な状態に出来るのかも、今の時点では分からない。 

今やらなくてはならないことは沢山ある。 例えば1号機から4号機にある使用済み燃料プールに沈んでいる燃料を、少しでも早くより安全な場所に移す作業が絶対に必要。 

何より4号機のプールは原子炉建屋が損傷してプールが埋め込まれている階すらが破壊されているので、一刻も早くやらなくてはいけない。 4号機は建屋の汚染は比較的軽くて済んだので、まだ比較的作業もしやすいので、東電は4号機の使用済み燃料を一刻も早く共有プールに移そうとしている。 ただしその作業が被曝作業だし、建屋自身がもうボロボロになってしまっていて、燃料を移動するクレーンがなくなってしまっている。
とにかく作業を始められるまでに今年の末までかかる。

今年の末から作業が始められるにしても、4号機のプールには1331体の使用済み燃料が沈んでいる。 このすべてを安全に釣り上げて移さなくてはいけない。 本当に出来るのかと不安になる。 ひとつでも落として破損させれば、また放射性物質が噴出してきて労働者は被曝をするし、作業現場が汚染して作業がますます困難になる。
4号機の使用済み燃料プールを何とかしなくてはと分かっているが、それ自身が大変で本当に何年かかるか分からないとう状況。

更に、1~3号機のプールに沈んでいる燃料も取りださなくてはならないが、内部が放射能まみれになっていて、作業員が入ることも出来ない。 一体いつになったら移す作業が出来るのだろうか、それすらも分からない。 そして何百体もあるものを完璧にトラブルなく移さなければいけない。 それだけでも10年という時間がかかると思う。

それが出来て始めて、溶け落ちた原子炉がどこにあるのか、どんな状況かを調べる状態になると思うが、大変な作業現場で本気でそれをしようと思うとどれだけ労働者が被曝をしないとならないかは分からない。

とにかく国と東電は、溶け落ちた燃料をつまみ出して安全なところへ移動させると言っているが、たぶん私は出来ないと思う。 それをやろうと思うとあまりに困難な状態なので、途中で断念するということになると思う。 そうなると、チェルノブイリ原発でそうしたように、原子炉建屋全体を石棺で封じ込めることが、出来る一番合理的なことなのかなと思う。
それが出来るまでに、たぶん何十年もかかる。 

チェルノブイリは事故から27年経っているが、初めの石棺がボロボロになってしまって今第二石棺を作っている。 仮に福島で石棺を作ったとしても、何十年か経てばボロボロになるはずで、更に大きな石棺を作らなければならない。 またそれもボロボロになるはずなので、何十年か経って更に大きな石の棺を作らなければならない。 一体いつになったら廃炉といえるのか私には分からない。 私は死んでいる。 横尾さんも今井さんも死んでいる。私の子どもも孫も死んでもまだずっと続くという作業。

横尾: 汚染水の問題。 汚染水を入れて置いてあるタンクの置き場がなくなって、そのうち海に捨てざるえないのでないかということについては?

小出: この事故を引き起こした責任のある人、もちろん東電、日本国政府も責任がある。 私は、犯罪者と呼んでいるが、犯罪者というのは、自分の罪を出来るだけ軽くみせたいわけで、彼らはこの事故を忘れさせたいと思っている。 民主党が政権を持っている時に、既に野田さんが事故の収束宣言をしたが、残念ながら事故は全然収束していない。 未だに溶け落ちた原子炉がどこにあるのかを知ることすら出来ない。 何故なら現場に行くことが出来ない。 現場に行けなければ測定器で計ればいいわけなのだが、こんな事故が起こると思っていないので、測定器も配置していない。 平常時の測定器はあまりに過酷な環境のために次々に壊れていってしまうという状況で、さっぱり分からない。 仕方がないので、水を入れて原子炉を冷やすしかない。 

事故が起きてから2年経ったが、ひたすら水を入れているわけだが、水を入れれば溢れてくることは当たり前のことであって、溢れてくる水は放射能で汚れている。 水を入れるしかない。 そうすれば汚れた水が溢れてくるといった、避けることが出来ないジレンマ。 

溢れてきた水の放射能を除去できるかというと、除去しやすい放射性物質もあるし、しにくい放射性物質もあるし、ほとんど除去できない放射性物質もある。 仕方ないのでためるしかないので、東電はタンクに入れて敷地に並べてきたが、敷地には限りがあるので必ず行き詰まる。 いつの時点かで捨てるということにするしかない。 その時点までに少しでも放射性物質を汚染水から取り除いて、海に捨てることにたぶんなると思う。 完璧にきれいにできないので放射能を海へ流すことになることが、たぶん遠からず起ると思う。


(続きます)

小出裕章氏大いに語る「原発はいらない!」4/21

2012.04.22 21:40|小出裕章氏
昨日4/21(土)、1年ぶりに小出裕章氏の講演を聞いてきました。

4月21日(土) 13:15~16:15 日本教育会館
小出裕章氏 大いに語る  原発はいらない!
主催:東京都高等学校教職員組合・東京都高等学校教職員組合退職者会・たんぽぽ舎

4/21.1この講演会のことは、3.11のデモでチラシを配っていたので知りました。
1年ほど前に思い切って出掛けた明治大学での小出氏の講演会は、会場に入りきれなかった1000人以上の人々(実際外にいた人に云わせると、2000人以上はいたとのことです)に対して小出氏が外に出て挨拶をしたという、ある意味では、3.11以降の脱原発をめざす市民のエポック・メーキングな動きとなったものです。
昨日も通路に人が座り込むほどでした。
4/21.4




講演前にPCの準備をしたり、主催者と話し合う小出氏。



昨日の講演を簡単におさらいしてみます。 
4/21.2原発は湯沸かし装置。 しかし膨大な死の灰を生み出す。
原発は効率の悪い蒸気機関。作りだすエネルギーの2/3を環境に捨てている。
広島原発のウラン800g、100万kwWの原発1基を1年燃やすウラン1t。
1966年から今までに広島原爆の80~90万発分のセシウムが溜まってしまっている。
高レベル廃棄物は今のところ地層処分しかない。
原子炉立地審査指針では、原発は都会には作られないようになっている。

東京電力は自分の給電範囲から原発を追い出した。火力発電所は都会に立地
4/21.3この事故で、大気中だけで、広島原爆170発分のセシウムを放出したと公表しているが、小出氏は過小評価していると思っている。400~500発ばらまいたと考えている。まだ収束していないし、海にも流れている。

広島は既に人が住んでいるではないかに対して。広島原爆はきのこ雲によって成層圏にふきあげられ世界中にばらまかれた。今回は地をなめるように全体にばらまかれた。

ICRP(国際放射線防護委員会)小出氏は原子力推進組織だと思っているが、ここでも、
約100mSv以下の線量においては不可実性が伴うものの、がんの場合、疫学研究および実験的研究が放射線のリスクの証拠を提供している。約100mSvを下回る低線量域でのがんまたは遺伝的影響の発生率は、関係する臓器および組織の被線量に比例して増加すると仮定するのが科学的に妥当である。
学問の到達点 BEIR-Ⅶ報告(2005年)(米国科学アカデミー内委員会)被曝のリスクは低線量にいたるまで直線的に存在し続け、しきい値はない

被曝による健康被害 か 避難による生活の崩壊 どちらを選ぶかどうしたらよいのか分からない。失われる土地、強いられる被曝、崩壊する一次産業、崩壊する生活。倒産するのは東電だけでなく、日本国が倒産してもあがないきれない被害について、みなさんがどこまで気づいているのか

小出氏の願い 子どもには原子力を選んだ責任はない。放射線感受性が高い。ゆえに子どもを被曝させない 
エネルギー浪費社会は持続可能でないし、原子力はエネルギー浪費社会の象徴である故に、一次産業を守る

圧倒的な力の前で、日本の多くの人びとは原子力は安全だし、必要だと騙されてきた。しかし、騙された者には責任がある
食品の汚染を徹底的に調べて、汚染の度合いごとに「60禁」「50禁」・・・・と仕分けして食べる。子どもには汚染の低いもの、汚染の高いものは大人が食べる。猛烈は汚染食品は、東電や国会の食堂で。
4/21.5休憩時間に舞台下に集まった人々の質問に答える小出氏。

その後質疑応答。
がれき問題
全国の自治体に送り現存の焼却施設で焼き、焼却灰は各自治体で処分する現在の方策は、正しくない。
汚染の強いがれきは福島原発内、その周辺に焼却施設を作って焼く。

子どもを被曝から守ることを考えると、間に合わない分は全国の自治体で引き受けざる得ない。それには焼却施設にバグフィルターを設置して、現場でテストする。適切なフィルターは様々に選択できる。受け入れ抗議は、適切なフィルターを着けるよう要請する闘いにすべき

焼却灰は管理できない場所に埋めてはならない。東京電力の敷地に返そう。汚染の強い焼却灰はこれからの石棺、地下遮蔽壁のコンクリートの母材に使用する。
その前に汚染は東電の所有物であり、東電に返す。福島第二原発の敷地に返そう

(以上)
=====
小出氏の講演内容は、動画サイトでいくらでも見られますが、やはり生講演は迫力が違います。
ぶれない態度がその姿、語り口にあふれていて、聴衆を引きつけます。 信頼というのはこういうものだと再確認。
それに比べて・・・・・・・。






小出さん 岩上さんの誘導尋問にひっかかって・・・

2012.02.28 23:57|小出裕章氏
本日IWJの岩上安身氏が、京大原子炉実験所で小出裕章氏にインタビューを行いました。

その中で、小出氏は、被災地の瓦礫を全国で引き受けると云っていると皆さんに怒られている。 子どもの被曝をトータルに減らすために早く全国で処理して被曝を減らすことが、最大の関心事。

しかし、条件として、専用の焼却施設を作ることが必要。 間に合わなければ高性能のフィルタを既存の施設に設置する。 小さい施設ならそう時間はかからない。 既存の施設でそのまま瓦礫を焼却すべきでない。 そのように作られていない。 

焼却灰は勝手に埋めてはいけない。 福島第一発電所に返却して、コンクリートにして、これからの石棺とか遮水壁に使う。
本当は東京電力の社長室から順に埋めていけばよいと思っている。

瓦礫の1割を広域処理、地元で9割処理するということだがという岩上氏に答えて、全国に専用の施設を作って9割を焼却し、地元にも専用施設を作って1割を焼却すればよい。 
福島第一は戦場なので、福島第二に埋め立てればよい。

ということでした。 小出氏の瓦礫についての考え方が一つ分からなかったので、本日は嬉しかったですね。 この意見に全面的に賛同します。

岩上氏には、自分の意見を披露するのにかなりの時間を費やしてしまうという問題点はありますが、ジャーナリストとして他の人は聞かないが、一番ディープで知りたいことを上手く聞き出すことは非常に上手い。

プルトニウムはどこにあるのか?
核の問題、IAEAと米国などとかなりつっこんだ話に。

米国を中心としたパワーポリティックスがあり、その下にいる我々は国内の論議だけでは何も決められないのが現実か?
下からの草の根の突き上げが運命を変えることが出来ると考えているか?に答えて、「現在のようなパワーポリティックスの世界で私のような意見が通るとは思えないが、絶望した時が負け。 変えたい。 変える道を一歩づつ歩みたい。・・・・・カギは日本国憲法であると思う。・・・・・」

その後もかなり深い話になり、「岩上さんの誘導尋問にひっかかって話してしまった・・・。」

最後に小出氏の部屋の壁に何枚も貼ってある田中正造の写真について。「正造さんのように生きたい」「真直ぐに自分に忠実に生きた人です」

とても濃密なインタビューでした。 
リンクが見つからないので分かったらおしらせします。



「ムラ」も無視できぬ存在 小出裕章さん

2012.01.09 23:17|小出裕章氏
1/9 東京 こちら特報部  
京大原子炉実験所助教 小出 裕章(62)  「ムラ」も無視できぬ存在

昨年10月30日、東京都港区のJR浜松町駅近くの喫茶店。京都大学原子炉実験所助教の小出裕章は、約2時間、日本原子力学会教授の田中知(さとし)(61)らと向き合った。

・・・・一方の田中は、原発を推進することで互いに利益を得る企業や研究者の排他的集団「原子力ムラ」の中心人物だ。
「原子力の学問をどうしたらいいか」と問われた小出は諄々と説いた。

「原子力を推進するような学問はすべてやめるべきだ。 ただ、今回の事故処理、使用済み核燃料、各原発の廃炉の問題などが残っている。 これらの負の遺産を乗り越えるための専門家を育成する必要がある」・・・
=====
この後も、この田中氏のこの面談の狙いについてが興味深い。

東京1

「収束宣言」でも事故は進行中   今度こそ止めたい

「事故は進行中だ。 溶けた核燃料は原子炉格納容器の底を突きぬけているかもしれない。 東電の発表によれば、格納容器床面のコンクリートを最大65センチ溶かしているが、外殻の降板まで37センチ余裕があるという。これは単なる計算にすぎない。 仮定の置き方で答えはいくらでも変わる」
「火力発電所と水力発電所があれば電力は足りるのに、政府と電力会社は毎日のように『停電するぞ、節電しろよ』とウソの宣伝を流し続けている。 多くの人が、まただまされようとしているように感じる」・・・

「・・・『どうしたら原発をなくせるか』と聞かれるが、知っていればやっている。 私は、原子力の学問の場にいる人間としてやらなければならないことを続ける。 歌のうまい人は歌えばいい。 署名もデモも一つの手段だ。 これだけは自分がやりたいと思うことを、皆さんがやるようになった時、原発は必ず止まる」

東京2

福島原発の現実はかなり厳しい状態だと思います。 30年は水をかけ続けなけれならないと云われていて、その現実から目を覆い、逃げて忘れてしまいたくなります。 
しかし、現実をしっかり見つめ、受け止めていくことが、今私に必要なことだと考えています。

次はどこ?

2011.09.03 23:54|小出裕章氏
9/1の「種蒔きジャーナル」の小出先生の発言

千葉「さてこの1週間の間にいろいろニュースが出ておりまして。まずこれからお伺いしたいのですが。え、総理大臣が脱原発を言っていた菅さんから、同じ民主党でありながら、止まっている原発はできるだけ早く再開したいという意見を持っている野田さんに替わりますけれども。これは小出先生、どうおもわれますか」

小出「はい。まあ始めから政治が大嫌いだというふうにお伝えしてきたつもりですけれどもえー…、残念です

千葉「やっぱり、残念ですね」

小出「はい

この番組での小出先生は、司会の女性アナウンサーの菅降ろしの激しい勢いにも反論せず、政治嫌いを通し、菅さんをよく分からない人というスタンスをとってきました。
しかし一昨日、原発再開に積極的な野田氏の登場について、このように言葉を詰まらせるほどに残念がるのならば、脱原発の一点をもって菅さんを支持するという発言をしてきてもよかったのではないでしょうか。
にわか脱原発のファンにも大きい影響を与えているこの人が、脱原発依存社会を云いだした総理大臣を支持しない手はなかったのではと思っています。

来年春過ぎにすべての原発が定期検査に入り、すべてが再稼働が出来なければよいと思っています。
泊原発3号機の営業運転移行についても、菅さんは原子力安全委員会の評価も得るようにとハードルを高くしたのですが、既に辞任を表明していたので、この評価は内容がなかったのにも拘らずそれ以上は何も出来ませんでした。

次は定期検査で停止中の四国電力、伊方原発3号機の再稼働が焦点となるのでしょうか。
ここはストレステストの1次評価を9月中に終えるそうで、その評価を原子力・保安院が評価します。評価には2~3カ月かり、後は、首相、経産相、官房長官の容認、そして地元自治体の容認があれば遅くとも12月には再稼働の条件が揃います。

開発中止か否かが議論になっている高速増殖炉もんじゅ(福井県敦賀市)について、中川正春文部科学相は二日、来年度予算に必要経費を計上する方針を明らかにした。(9/3 東京)

昨日9/2 「終焉に向かう原子力」実行委員会主催の 広瀬隆氏の講演会「新エネルギーが世界を変える原子力産業の終焉」に行って参りました。
夕方からの一番眠い時間でしたので、ところどころ夢心地になりましたが、大変におもしろい話でした。これからのエネルギーについて少し学んできてみて、この方の意見は説得力があります。収穫大いにありました。
著書も買いましたので、また報告します。
「新エネルギーが世界を変える」 広瀬隆


毎日新聞 特集ワイド 小出裕章助教 

2011.07.04 20:59|小出裕章氏
7/4(月) 毎日(夕) 特集ワイド 研究の前線で反原発 
京大原子炉実験所 小出裕章助教
住民支える「異端」 

◇リスク負うのは後世・・・・犠牲少なくする責任ある

暑い昼下がり、訪ねた研究室は薄暗かった。蛍光灯もエアコンもスイッチを入れていない。2人一部屋の真ん中をついたてで仕切られた細長いスペースで、小出さんは机に向かっていた。「余計なエネルギーは使わない。皆さんぜいたくになり過ぎて、不要なものを使い過ぎています」・・・・・

原爆のエネルギーを平和利用したいと思い込んで進学した東北大学工学部原子核工学科に在学中に、女川原発設置を巡って、「電気は仙台で使うのに、なぜ自分たちの町に原発を造るのか」と抗議しているのを知って、反原発にたどりつく。・・・・・・

「原子力の学問の中にいながら、原子力が抱える問題を指摘し続けるのが自分の歩む道」と決断した。・・・・・

京大原子炉実験所が助手を募集していることを「大学院の掲示板で偶然知り」、74年春に採用された。そこには既に、反原発を唱える助手が4人もいた。原発関連の訴訟を支援し、のちに加わった今中哲二助教とともに「反原発の6人組」と呼ばれた。中国の文化大革命を主導した4人組になぞらえての揶揄(やゆ)だ。「反国家的な存在」ともささやかれた。・・・・・

実験所は「原子炉による実験及びこれに関連する研究」を目的とし、全国の大学の共同利用施設として63年に設置された。反原発を掲げる小出さんらがなぜ残れたのか。

「ここの原子炉は、もともと中性子を出すための道具として造られた。物理学、化学、医学のがん治療にも中性子を使って研究したい分野があり、推進も反対も関係ないのです。とはいえ、教員の自由な意思を尊重し、学問を発展させる京都大学の校風もあったでしょうね」・・・・・

◇田中正造「もっとも敬愛する人」

鉱毒と原発--。二つの出来事が時を超えて重なる。・・・・・

「原発には都会が引き受けられないリスクがある。そのリスクを、都会の住人は社会的に弱い立場にある過疎地の人たちに押しつけている。仮に原発事故が防げても、原子力を使い続ける限り核のゴミ(放射性廃棄物)は増え続けるし、人間はそれを無毒化できない。私たちの世代は、自らの利益のために、選択権のない後世にその『毒』を押しつけているのです」・・・・・

後世への責任。それは小出さんが常に強調してやまないことだ。「原子力の場にいる私にも普通の人とは違う責任がある。そして、普通の日本人の皆さんにも責任はあると思う。推進派にだまされたかもしれない。でも、だまされた責任もあるはずです」

とすれば、やるべきことは何か。・・・・・

かなり引用しましたが、本文はこちら


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