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7/24そもそも総研「そもそも火山が噴火しても原発は問題ないのだろうか?」

2014.07.24 22:45|そもそも総研たまぺディア
連休が多忙で疲れ切り、あっという間の一週間。
今日のそもそも総研は、原子力規制委員会のパブコメを書くためのよい材料になると思いました。
しかし、今回もはっきり言うと、もっと前に話題にすべき内容なのでは?

本日の収穫は、姶良(あいら)カルデラの大きさを映像で見て改めて実感できたこと。これが1回の噴火で出来たとは恐ろしや。
また、阿蘇山の噴火周期が、2回目と3回目が約2万年、3回目と4回目が約3万年で、それから9万年経っているそうで、阿蘇山もいつ噴火してもおかしくないという、これまた恐ろしい事実が分かったこと。

それから、井村先生は、とうとう全国テレビに出演して、地震学者としての矜持を貫こうとしているのですね~。頑張れ!

そもそも桜島は、年に1000回も噴火を繰り返す活火山なので、大噴火もあり得るし、そこまでいかなくても火山灰で停電、機器の損傷が起こり得ることを喚起しています。

事故と噴火が重なって、救助ヘリコプターや上空から水を撒くヘリも飛べなくなることも想定しているのでしょうか。
地震と噴火は同時に起り得る自然現象。 それならば、一律でなく、それぞれの原発に即した安全基準が必要だと思いました。廃炉にするにせよ・・・。

当ブログ内に火山研究者のアンケートのこと、井村先生のことなど書いています。 →規制委員会、川内原発の火山の影響を想定し直すよう要求 参考にして下さい。

7/24 そもそも総研たまペディア「そもそも火山が噴火しても原発は問題ないのだろうか?」
羽鳥: 問題でしょうね。
玉川: すぐそう思いますか。
羽鳥: たぶん問題だろうと思いますね。

<川内原発 再稼動に向かっているが・・・>
玉川: でも先週水曜日、九州電力の川内原発は原子力規制委員会の規制基準に適合しました。ということで、今政権も再稼動を進めていきたい。

メディア各社も“秋以降にも再稼動へ向かうんだろうと・・・”という感じになっていて、
一番初めに動く原発になりそうだということだが、今羽鳥さんがおっしゃったように、私も火山は大丈夫なのか??と。

川内原発のそばにも多くの火山がある。ご存知ですよね。桜島、霧島山、阿蘇山。これは表面に見えている火山だが、問題はこれだけではない。 カルデラというのがある。
P1040884-s.jpg

キーワード① カルデラとは何か?
カルデラというのが問題だと、地震学者が言っている。

また、カルデラの何が問題かというと、
キーワード② 火砕流

覚えていますか? 雲仙普賢岳。火砕流がカルデラに関係しているということで、今回注目したのは、この姶良(あいら)カルデラ。
桜島のある錦江湾の一番奥にあるということだが、それはどういうことなのか?を伺ってきた。

<火山研究の専門家は- 立地不適格>
玉川: 鹿児島県鹿児島市に来ています。 この先に、桜島と錦江湾を一望できる場所があるということで、そこで鹿児島大学の火山学の先生・井村隆介准教授と待ち合わせています。

こちら桜島ですよね。カルデラという話が出てくるが、カルデラというのはそもそも何なんですか?
井村: 過去に大きな噴火が起って、そこでマグマが地表に沢山出てしまったために、地下に空洞ができて上の部分が陥没したと考えられるのが、カルデラ。

P1040921-s.jpg
P1040923-s.jpg
P1040885-s.jpg


(説明)
川内原発付近には、過去に大噴火を起こし、今後も噴火の可能性があるカルデラが5つも存在する。この場所からそのカルデラのひとつ、姶良カルデラを見ることが出来る。

井村: この湾すべてですね。
玉川: 向こう岸まで相当ありますけれど、この丸いところが、全部カルデラ?
P1040914-s.jpg

井村: そうですね。 大きな噴火によって周りよりも落ち込んでしまった部分が、幅20km、長さも20kmくらいある。
富士山というのは400km3くらいあって日本で一番大きな火山なんですけれども、それは何回も爆発して10万年くらいかかって出来たもの。それに対して姶良カルデラからの噴火は、たった1回の噴火で富士山1個分くらいの体積を地下から全部出してしまった。

そういうことが起こると、この直径20kmくらいの地域がドンと陥没することになる。

玉川: 一気に噴出したものは何か?
井村: 火砕流と呼ばれる現象だが・・・
玉川: あの雲仙普賢岳みたいなものか?
井村: 現象的には同じもの。ここで起こるようなカルデラ噴火というのは、地面の下から直接火砕流となって出てくるような、非常に激しい噴火になる。
流れるスピードは時速100kmくらい、マグマから直接来るので、出た瞬間には600度Cとか700度C。
玉川: それだけ大量の火砕流があふれ出て川内原発にも関係があったのか?
井村: 3万年前の姶良カルデラから出た火砕流は、半径80kmくらいの地域に広がっている。川内原発はここから50kmくらいしかないので、時速100kmなので、ここで噴火が起きてから30分後くらいには到達していることになる。
玉川: 30分で行っちゃうんですか。
P1040888-s.jpg

(説明)
姶良カルデラが噴火したのは、今からおよそ3万年前。富士山一つ分に相当する火砕流が半径80kmの地域をあっという間に覆いつくしたという。
P1040889-s.jpg


原子力規制委員会の新基準には、原発に影響を及ぼす火山の危険性について、“火山学的な調査を行い、火山の活動履歴や活動間隔などを総合的に検討する”ように、事業者に求めている。

それに対し、九州電力は“半径160kmの火山やカルデラ(5つを含む)を検証し、巨大噴火の平均発生間隔は9万年と算定。最も新しい大きな噴火は約3万年前のため、川内原発の運用期間中に”火山が原発の安全性に影響を及ぼす可能性は十分小さい“とした。(下記で井村氏が述べているように、姶良カルデラは3万年前1度の噴火、9万年前は阿蘇で基準が揃っておらずに粗い議論だと。 by schnauzer

原子力規制委員会もこれを“妥当”と判断している。

これに対して、
井村: 火山学者から見ると、非常に粗い議論だなと思う。
なぜかと言うと、姶良カルデラだったら、姶良カルデラ自身の噴火の履歴、何年前くらいにあったのかというのが歴史で残っていれば、およそ何年間隔って分かるが、その9万年というのは、霧島の北側にあるカルデラだとか4つくらいのカルデラを全部あわせたもの

姶良カルデラの噴火は3万年前の1回しか起こっていないから、次いつ起こるか実は全然分からない。間隔的には。

(説明)
同じ九州の阿蘇カルデラは27万年前から4回大きな噴火をしている。しかし噴火の間隔は1回目と2回目の間が約13万年。2回目と3回目が約2万年。3回目と4回目が約3万年と必ずしも一定ではない。

P1040891-s.jpg
(阿蘇は9万年前が大噴火で、その前の間隔は2~3万年。いつ大噴火してもおかしくない? by schnauzer

井村: 姶良カルデラも3万年前に噴火したわけだから、そろそろ次の噴火が起きてもおかしくないというような考え方も出来るわけだ。

玉川: 3万年前にあふれ出した火砕流というのは、川内原発の方まで行ったという証拠はあるのか?
井村: 川内原発のすぐそば、3km以内で見ることが出来る。

(説明)
原発からわずか2.8kmの場所に、3万年前に南九州一体を飲み込んだ巨大噴火で、姶良カルデラから出た火砕流の爪痕が残されていた。

井村: この崖が全部。ここだけでも高さが約5m。下が見えていないから。全部の厚さとしては、10m近くあると思う。これが700度Cとか800度Cの温度を持って姶良カルデラから30分くらいで。 このボロボロとしたのが火砕流。この厚さがドーッとやってきてここで止まった。

P1040893-s.jpg

玉川: これは川内原発の場所にも行っているのか?
井村: 行っていると思う。

(説明)
火山学者として井村氏は、原発の再稼動に向けての動きをどう感じているのか?
井村: 3万年前の火砕流が川内原発の敷地内に来ていることは、ほぼ間違いないし、次に同じような噴火が起こったら、間違いなく火砕流がやってくると思う。

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そうなった時には、原子炉というのは全く手当ても出来なくなってしまうので、過酷な事故になることはもう目に見えているわけ。そう考えると、やはりここにあることをもうやめたほうがいいんじゃないかな、要するに立地不適だ。

玉川: 規制委員会が“大丈夫だ”と言っているんだから、“大丈夫だよ”ということで政府は動かそうとしている。多くの人は、火山に関してはリスクはないんだろうと思っている

井村: 一方で火山学的には非常に粗い議論の中で組み立てられている。今の火山学からすると、そういう巨大噴火の前兆現象も捉えられないのではないかな、というようなこともあるので、決して科学的にリスクが全然ないというふうに評価されたわけではない、ということを理解しておいて頂きたい。

火砕流が起こったときの過酷さというか、本当にすべての動植物が焼き払われて死んでしまうというようなことを、火山学者は知っているので、そういう状態で原発施設が管理できないことは分かっている。

だから”リスクがあるとやはりダメなのではないか“というふうに、火山学者の立場から言うと、言わざるを得ないということになる。

(スタジオ)
玉川: 立地不適格だろうという意見。
宮田: 今回、規制委員会が初めて火山を規制対象にした。ということは、全然眼中にないというわけではない。今回入れたということは、それを考えているものの、リスクの読みが甘いということか?

玉川: 少なくとも火砕流に関しては。
原子炉の専門家・元GE技術者 ・佐藤暁氏に依ると、まず火砕流がやって来ると当たり前だが近寄れない。冷えるまで相当な時間が掛かるから、近くまで近寄れない。もちろん全部の電源が落ちるから、全電源喪失が起きる。そうすると皆さんもうお分かりですよね、メルトダウンになる。

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確かに3万年に1回のような大噴火が起きれば、南九州は壊滅する。そうすれば同じじゃないかという人がいるかもしれないが、火砕流だけであれば、冷えればまたそこで復興が出来る。しかし、ここで原子炉がメルトダウンを起こし、放射能が撒き散らされれば、どういうことになるのかは、皆さんご存知ですよね。


<原子炉の専門家は- 巨大噴火でなくても危険? 問題は火山灰>

実は佐藤さんが、いや大噴火でなくても、それ以前の小さい噴火でも十分危険だと言っている。どういうことか?

佐藤: 3万年前にあった大噴火は、もちろんインパクトは大きいわけだが、それよりはるかに規模の小さい噴煙、噴火、火山灰の影響が、原発に対しては無視できない影響がある。

火山灰は原発の所外電源、送電線への影響が確実に起こる。
送電線に火山灰が付着すると、火山灰は硫酸イオンなどを含むので、それが湿気で送電線に“地絡”(ちらく) を起こさせて、(地絡=送電線の電気が地面にアースしてしまう)それを保護するために停電になる。

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玉川: 火山灰が大量に降ると送電線が停電する・・・
佐藤: そうすると外部電源の喪失になるから、原発は所内の非常用電源で守らなければいけない。
玉川: 外部電源が断たれたと、電力会社は「準備してます」ときっと言うと思うが・・・。

佐藤: 実際にそのため容量の大きな非常用ディーゼル発電機があるが、ディーゼルエンジン自体の冷却のために、設置された部屋を大量の空気で冷やさないといけない。それにも火山灰が巻き込まれていくことが起こるわけだ。

ディーゼルエンジンを燃焼させるためのエンジンの中には、フィルターが付いているが、それが詰まってエンジンが止まるか、オーバーヒートするか。このディーゼル発電機は短時間で停止してしまうと思う。

(説明)
佐藤氏は、“100年単位で起こりうる噴火の規模でも火山灰の危険はある”
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今から100年前、1914年大正大噴火と呼ばれる桜島の噴火が起こった。

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気象庁のシュミレーションでは、100年前と同規模の噴火が起きた場合に、川内原発周辺にはおよそ3センチの灰が積もるとしている。仮に非常用ディーゼル発電機を火山灰から守る設備を整えるとしても危険はなくならないと佐藤氏は指摘。
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佐藤: ディーゼル発電機室の他にも、原始炉建屋の中にはいろいろな重要機器がある。それを守るとなれば最終的には建屋全体の空気を管理しないといけない。
理想的には、建屋自体をクリーンルームにしなくてはいけない。

玉川: 小さな灰が機械とかエンジンだとかを止めてしまう可能性があるとくことか。どれくらいのレベルなら心配だという感じか?

佐藤: アイスランドであったような噴火から
(説明)
2010年4月、アイスランド・エイヤフィヤトラヨークルト火山が噴火
約30カ国の空港が閉鎖、10万便以上の飛行機が欠航となった。これは火山灰の影響で飛行機のエンジンや計器に異常が出るため。それだけ機械類は火山灰に脆弱。
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佐藤: 川内原発みたいな発電所は世界に一つもない。周囲がカルデラだらけというような原発は実はないわけだ。きちんとそこを考え出すと、悩まなくてはいけないことは沢山ある。

玉川: 火山灰に対して本当に備えるなら、準備が無限大に必要だ。実際やっていないということか。
佐藤: それは今まで議論をしたことがないと思うし、規制委員会にとっても、電力会社にとっても、今急にふって湧いた議論だと思うし、今まで真面目にとり組んだことはないと思う。

(スタジオ)
玉川: 結局、火山灰は目に見えないくらい非常に細かい。PM2.5も家を全部閉めても中に入ってくるという話を前にした。
それくらい小さいものでも、機械にとっては脅威になるということ。
そこで、規制委員会と電力会社に聞いて見た。

<規制委員会- 九電-は>
まず規制基準だが、
火山灰についての規制基準
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火山灰についての対処法が出来ているのかについての九電の解答
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原子力規制委員会の回答
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これを佐藤さんに見てもらった。
原子力規制委員会の回答では、0.12mm以上の大きさでは90%除去できるとしたが、「10%でも中に入ってしまえば悪影響が出ると。
0.12mm以下は、影響はないと言っているが、ところが佐藤氏は、「0.12mm以下の灰でも機械を止めてしまう可能性は十分ある」

火山灰の約80%が、0.12mmよりも小さい0.06m以下の灰(Royal Society of Chemistry 2007/7)だということなので、フィルター粗いんじゃないのか?という話。 

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本当に大丈夫なのか?

<今日のむすび: 事故は必ず想定外の状況下で起きる!>

京都大学の小出先生にインタビューに行くと、必ず言うが、想定したものは大体起きない。だから多分、十分とは言えないが、津波の影響に関してはそれなりに考えたわけだ。しかし、ほとんど火山に関しては詰まった議論が出来ていないのではないか。結局事故ってそういうところではないのかと私は心配になる。

赤江: 聞けば聞くほど、なぜ川内原発から始めるのか?
玉川: そうなんです。 全く安心出来る状況にあるんですか?本当に。という疑問を呈する今日のそもそも総研でした。

(以上)
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