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2/26 そもそも総研「そもそも過激派組織(自称)『イスラム国』に対し日本はどうすればいいのか?」

2015.02.26 20:40|2015 そもそも総研
本日のそもそも総研は、人質事件を奇禍としてますます盛り上がる自衛隊の海外派兵に対するアンチテーゼを示しています。 昨今のマスメディアの方向性に「そもそも総研」も巻き込まれ、必ず政府内部の人の意見を取り入れるようになっていますが、本日の安保法制懇の委員である中西氏は、皮肉ながらかなりまとも。 残念ながら有識者会議の一部がいかにも突出しているかをあぶりだしてしまって、今のやり方に御不満です。

マスメディアでは語られないが、世界の常識であるアメリカとイラク戦争のことやそれが過激派を作りだしてしまっている構図もよく説明されていたと思います。

安倍さんは、先の中東訪問で2億ドル(236億円)を”ISIL(イスラム国)と闘う周辺各国”に援助すると発言して物議を呼びました。しかし本当は訪問国に総額で25億ドル(2950億円)の援助を行ったのです。そして今回は人道支援のために600万ドル(7.1億円)を提供するらしいですが、あまりに二枚舌であり大盤振る舞いではありませんか。

2/26 そもそも総研たまペディア「そもそも過激派組織(自称)『イスラム国』に対し日本はどうすればいいのか?」

<日本も“標的”に。 今後泥沼?>
玉川: 活動が依然として続いている。

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こうして男性だけでなく、女性も『イスラム国』に渡ろうとしている状況がある。
日本人に対しては

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<どうすりゃいいのだと、日本は、我々は。>

今回話しを聞いたのは、この4人。

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まずイスラムに詳しい方ということで、現代イスラム研究センターの宮田律理事長、それから元駐イラン大使、公使も務めた孫崎享氏。NGOとして、民間としてシリアやイラクでずっと人道支援やジャーナリストとしても活躍しているNGO「イラクの子どもを救う会」代表・ジャーナリスト西谷文和氏、日本の安全保障体制をどうすればいいいのだという安保法制懇・有識者委員・京大大学院・中西寛教授に、どうすればいいのかを率直に、その前に何でこうなったのか・・・

私の記憶では、イスラム世界の対日感情は良かった、嫌われてはいなかった、尊敬されていたはずではなかったか、いつの間にこういうことになったのか?まずここからいきたいと思う。

<いつの間にこんなことに・・・>
玉川: 後藤さん、湯川さんの件を含めて、一体日本はいつの間にこんな状況になってしまったのか。
宮田: イスラム世界はずっと日本に対する感情はよかった。日本がアメリカに戦争で敗れたにもかかわらず、目覚しい経済発展を遂げ、彼らが使う自動車や家電とかこういう素晴らしい日本製品を作る日本人とは、なんて頭のいい人達なのだという思いがある。最近では日本のアニメとか漫画とかポップカルチャ-に対する親近感もある。

(説明)
イスラム世界においてかつての日本は“素晴らしい国”という良いイメージであった。
ではなぜ今回のような事態になったのか。

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孫崎: イラク戦争のころからでしょう。イラク戦争では戦いこそしなかったけれども、米軍と一緒に自衛隊が出て行くということから、「米軍の軍事行動に日本は協力する国」という位置づけにだんだんなっていったということだと思う。

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宮田: 日本のイメージが低下するようになったのは、2003年のイラク戦争支持だったと思う。


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(説明)
イラク戦争(2003年開戦)とは“フセイン政権が大量破壊兵器を保有している”としてアメリカ中心の多国籍軍が行った軍事作戦。当時小泉政権はアメリカを支持し、自衛隊をイラクへと派遣した。

宮田: イラク戦争は後から判明したように、大量破壊兵器はイラクになかったわけだ。それにも拘らずアメリカ或いはイギリスがイラクを攻撃して、イラクの人達は10万人とも或いは多い見積もりだと50万人60万人の人達が犠牲になっている。

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現在『イスラム国』を構成しているメンバー達は、多くがイラク人である。
彼らとすれば、自分たちの家族・親族或いは同じ部族の者達を殺したアメリカ、正当な理由なくイラク市民を殺したアメリカに対する恨みや怨念が非常に強くある。


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罪のないイラク市民を殺したイラク戦争を支持した日本というイメージがある。

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玉川: 多くの構成員がイラク人であるいわゆる『イスラム国』も、そこは同じように考えている。
宮田: 同じように考えていると思う。

(説明)
イラク戦争を境に日本のイメージは低下した。
NGO「イラクの子どもを救う会」代表で、イスラム世界を何度も取材している西谷文和氏は、日本人に対するイメージの変化を実際に肌で感じていた。

西谷: 一番大きかったのは2003年のイラク戦争で、日本が自衛隊を派遣してしまった
この時にイラクにいて、街角インタビューを撮った。あの時日本人3人が人質になっていたので、この件をどう思うかとインタビューした。
10人中7~8人のイラク人が“あんな人質みたいな誘拐をしてはいけない”“日本人は友好的なのだから釈放すべきだ”。“日本はイラクには軍隊を送っていない”と。

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あの時日本が自衛隊を送るということを決めていたので、1から2割の人が“これで日本は敵になった”“お前達それでいいのか”と言われた。

(説明)
日本に好意的であったはずのイラク人の意識が変化したきっかけは、イラク戦争にあり、その後の事態につながったと三人は主張する。

一方、国際政治学が専門で、安保法制懇のメンバーでもある中西氏はイラク戦争との因果関係はないという。その理由とは・・・。

玉川: イラク戦争で、戦後の秩序をどうするのかも決めないでイラクを壊してしまった。
日本がそこに自衛隊を送ったということが遠因となって、今回の事件に繋がっているのだと言う人がいるが、ここはどう思うか。

中西: 今回の2人の事態については、日本政府がイラク戦争時に自衛隊を送った、或いは当時の小泉政権がイラク戦争を支持したということと、今回の事態の因果関係は基本的にないと思う。

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『イスラム国』というイスラム世界の一種の“鬼子”のような存在だと思うが、そこに日本人が関わってしまった。そこで『イスラム国』が多くの国の国民に対してやっているのと同じような形で、殺害されてしまったという経緯だと思う。

玉川: 日本が自衛隊をイラク戦争の時に送った、ということが関わっているのではなく、他の国、他のイスラム教徒を含めた同じ関係性の中で、『イスラム国』と『イスラム国』以外の中で犠牲になったという考えか?
中西: そうですね。

(スタジオ)
玉川: 中西さんの意見としては、『イスラム国』は同じイスラム世界に対しても殺戮もしているし、欧米諸国に対しても殺害をしている。そういう中で、日本も巻き込まれたというので、日本だけが特別にイラク戦争と関わっているのではない、というのが考え。

他の三人は、戦後のことも考えないで、フセイン政権を倒してしまって、その後の運営も失敗し、それでぐちゃぐちゃになったところを、それプラス日本が自衛隊を送ってしまった。そういうことが遠因となって起きていると。
これいかがですか。

松尾: あの時米軍で戦死した人達何千人かいる。非戦闘員が何万人か何十万人犠牲になっている。そんな中で米軍とその周辺に対して感情がささくれたものになってしまうのは必然としてあるのではないか。(他のコメンテータも口々にあるのではと)
赤江: 中西さんも日本にイメージが悪くなったことは認めているのか?
玉川: それは仰らなかった。
松尾: 日本人が今回犠牲になったことの原因として結びつけるのは抵抗があるかもしれないが、ただ、そういう事が起きない又はその前に歯止めが利く関係性は保っていたかもしれないという風に、たらればでは思う。

玉川: 先生も一因であることは否定しないと。それがきっかけになっただとか、それが主因だとかとは思えないという話。

<次に日本はどうすればいいのか? してはいけないこと2提言>
玉川: 今こういう現状になっているということを現実として踏まえた上で、“日本はどうすればいいんだ”ということだが、

宮田: (あまりにも真っ先にアメリカの戦争を支持したりしないことが重要だ。仮にアメリカに協力することがあっても、目立たない方法で協力することを考えた方がよい。(提言1)

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孫崎: 『イスラム国』の人達に軍事的な攻撃を行えば、どこかで反発が出てくるから、軍事行動には基本的には参加しない。(提言2


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玉川: アメリカは今地上戦も視野に入れて、とにかく『イスラム国』を壊滅させようとしている。壊滅させたら話は終わりになるのか。

孫崎: 終わらない。壊滅したら、海外から参加していると言われる『イスラム国』兵士2万人は、自分達が出てきた出身国或いは友好的なところに行って、今まで以上に過激な行動をやるから。

玉川: 過激に対して過激でやる限りは、いつまでも解決しないということ。

孫崎: 要するに、西側の力が我々イスラム社会を力で壊してきているのだ。だから我々は対抗しなければいけない。ということは2万人の人達だけでなく他の人達も燃え上がる。
テロとの戦いというもっと大きなスケールで見れば、これはもっと火をつけていることになる

(スタジオ)
玉川: ここまでは、“してはいけないこと”としての二人の話。つまり積極的に戦争を支持するとか、まあ言葉は非常に厳密に使わなければいけないが、容認すると支持するは、これはまた違う。だから宮田さんは、積極的に、真っ先に日本は支持しますとは言わない方がいいと。 孫崎さんはその先、例えば、中東で起こった戦争で、たとえ後方支援であれ、日本の自衛隊を出すということはそのデメリットの方が大きいと。“やらない”と二人は言っている。
では、することは何なのか。それは西谷さん。

<日本がするべきこと 2提言>
西谷: “北風と太陽”とよく言うが、アメリカはテロに屈するなということで例えばアフガニスタンで13年半空爆をした。タリバンに対してずっと壊滅作戦をしていた。極端な話で言うと、私はタリバンの村を取材したことがあるが、タリバン兵が2人紛れこんだとアメリカは村ごと焼くのだ。ということは50人の無実の人が亡くなってしまう。そうするとその中の親を奪われた若者がニュータリバンになったわけだ。
北風政策でどんどん空爆をするほどタリバンが増えた。

玉川: じゃあ日本はどうすれば良いのか?

西谷: だから太陽政策食糧を届ける、或いは仮設住宅を建てる、毛布を与える、こういうことをすれば明日に対しての生きる希望ができる。怒りの中で絶望するから『イスラム国』の爆弾を身に着けて自爆したりする。希望があれば『イスラム国』には入らないと思う。

人間、お腹が減っている時と満腹の時と、どっちがけんかし易いかというと、腹が減っている時の方がけんかしやすい凍えながら明日死ぬかもしれないと生きているよりは、ある程度暖かい部屋があれば自爆テロしないわけだ。

(説明)
西谷氏は、日本ならではの立場を生かした平和貢献の方法があると言う。

西谷: 日本は非常に良い位置にいて、和平提案が出来る先進国の中で唯一の国だ。
メインの戦いはアサド軍と自由シリア軍。ここをずっと放置したため『イスラム国』が出た。 日本は良い位置にいて、今回日本は軍隊を派兵していない。イギリスのロンドンで和平会議をやろうと言っても、イギリスは空爆をしている。フランスも空爆をしているからパリでの会議も出来ない。東京和平会議ならアサド軍と自由シリア軍は来る。日本はこういう和平提案ができる先進国で唯一の国なのだ(提言3)

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(説明)
人道支援により内戦で苦しむ人々の絶望を絶ち、更に日本の立場を生かした平和貢献を行うべきだという西谷氏。一方中西氏は、

玉川: “日本はどうすればいいんだ”というところだが。
中西: (原則的には『イスラム国』が支配している地域に立ち入らないというのが、安全という観点で言えば基本原則になる。(提言4)

玉川: 日本政府としては邦人の救出のために自衛隊を出すということも検討されているし、「テロとの戦いには屈しない」と“米英と一緒になってやっていく”ある種“戦いに加わる”的なニュアンスもあるがわけだが、これはいいのか?

中西: それはやはり“レトリック(表現)の問題”と“実際に何をやるか”を区別しないといけないと思っていて、あまり勇ましいレトリックは、多少は世界で評価が高まるという面はあるかもしれないが、それで得られるメリットよりも、レトリックが独り歩きしてしまってもめ事に巻き込まれるという度合いを高めるという危険性の方が、どちらかというと大きい。

玉川: 実際に邦人救出のためといって、自衛隊を中東に派遣することは現実問題としてはどう思うか?

中西: 今回の湯川さんや後藤さんの事例について即して言えば、どのような法律があったとしても現実問題として、日本の自衛隊が現地に行って彼らを救出することはまず不可能だった。 


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これは“日本に憲法9条がある”とか“自衛隊が十分な体制をとってない”だけではなく、世界中どこの軍隊に聞いてもそれはもうほぼ不可能な作戦だと。

(説明)
“日本人救出のための自衛隊派遣は現実味が乏しい”という中西氏。
それではこのような法制化を、安保法制懇のメンバーとしてどのように考えているのか。

中西: 場合によっては法制を考えること自身は必ずしも否定しないが、これも国民にそれをやるということで過剰な期待を持たせるべきではない。そういうことが出来ていれば“日本人の犠牲を救えた”“人質事件で自衛隊を使える”というような期待を持たせると、いざという時に自衛隊をいつ出すのだというような話になってしまう。

政府が、選択肢を非常に狭めてしまうということになると思う。その辺はやはり慎重に、場合によっては“使えるかもしれない手段として検討しておきます“くらいのところで留めておくのが適切だと思う。

国民への説明をおろそかにした形での安易な法制化というのは正直あまり賛成できない。


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(スタジオ)
玉川: ということで、安保法制懇の中西先生からもこういう話が出るとは、事前の予想とは違ったのだが、どのように聞いたか?

宮田: 西谷さんがさっき言った、日本は和平提案が出来る唯一の国だと。現場をずっと見てきた方が言うことばだから間違いないでしょうが、果たしてそのイメージのままで今いられているのかと疑問に思う。
玉川: もうすでに・・。
宮田: 変わってきているのではないか。前に孫崎さんが言っていた、明らかに軍事支援と受け止められないために、赤十字に日本が出資するという意見が非常に印象的で、そのような形で絶対軍事に使わないと担保出来るような出資ができないかと未だに思っている。

赤江: イラク戦争は結局失敗だったと。その時点よりこの事態は悪くなっている。この事態になっても、無謀に勇ましい道しかないのか。筋を通すような道はないのか。悪くなってしまったこの事態の中でも、その道を模索する必要があるのではないかと思う。

玉川: 話の中にも、北風と太陽という寓話が出てきたが、非常に示唆に富んだ話かと思う。つまり欧米が北風政策で攻撃するのであれば、敢えて私達は太陽政策と。正にそういうことが役割分担としてもいいのかなと思う。

今日のむすび: 事態をこれ以上悪化させないため“絶望の土壌”をなくす。そこに日本の役割が・・・

玉川: 日本は既に敵として認識されてしまった。 自称『イスラム国』に対して、敵として認識しないでというのも無理なわけだ。これ以上悪化させないために、何が出来るかということだが、その中で、“絶望の土壌”―どんどんイスラム国に惹きつけられている土壌―があるのではないか。それを絶つために希望をという人道支援はいいと思う。

ちなみに政府は一昨日、シリア難民への人道支援として600万ドル(約7億1000万円)の緊急無償資金協力実施を決定した。

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これは非常によいことだと思う今日のそもそも総研でした。
(以上)



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