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脱原発にめざめました。
再生可能エネルギーにも大いに興味あり。
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チェルノブイリと水俣の教訓を生かして(その3)

2012.10.18 00:12|チェルノブイリ
長いシンポジウムです。
後は簡単にまとめます。

10/14 第27回 保団連医療研究集会 市民公開シンポジウム
放射線被曝から子どもたちの健康を守るために
-チェルノブイリと水俣の教訓を生かして-
(つづき)

水俣の教訓を福島にどう生かすか
園田 昭人
(弁護士、1987年より水俣病訴訟に参加、2005年よりノーモア・ミナマタ国賠訴訟弁護団団長)

56年経っても何人被害者がいるのか分かっていないのが事実。
先進国の我が国で悲惨な公害が発生しその拡大を止められなかったこと、長い年月を経ても被害者救済問題さえ未解決であることは信じがたい。
公害を起こし拡大させたという結果と、被害救済を図っていないという結果は、同じ根(原因)を持つ。

根っ子にあるのは、国民の生命・健康よりも経済成長を優先させた加害企業の姿勢と、これを後押しした行政の姿勢である。政府に後押しされていたからこそ、企業は平気でメチル水銀という猛毒を長年にわたって海や川へ流しつづけることができた。

ノーモア・ミナマタ国賠訴訟原告団・弁護団は、環境省に対し、住民の健康調査を求めてきたが、調査には限度があるとして具体的には動いていない。

福島原発事故については、今の時期から広範囲の健康調査、放射線のデータ蓄積が不可欠。そして、長期間の継続的は調査が不可欠であり、安易に安全宣言するべきではない。そうでなければ、水俣病と同様に他の病気を区別がつかないとして、被害者が切り捨てられるおそれがある。

公害、薬害、食品被害などの大規模健康被害については、行政に対し調査を義務づける法律「大規模健康被害の実態調査に関する法律」というような法律が必要ではないか。法律により行政の調査義務を明確にし、調査についての基本原則、公正な機関による調査計画の策定、国民の意見聴取・情報の開示などを定めておく必要があると考える。

スライドを元に、いかに水俣病が広がっていったか、その原因であるメチル水銀を含んだ廃水を不知火海に流し続けたチッソの社史と、分かっていながら責任をとらず隠蔽工作するチッソと行政、そしてそれに加担する御用学者のこと。加えて、認定基準の変遷、訴訟や不十分な救済策の変遷などを駆け足で振りかえりました。

メチル水銀⇒小なる原因、 チッソの垂れ流し⇒中なる原因  
人間疎外、人権無視、差別⇒大なる原因

まだ終わっていない公害の原点といわれる水俣病が解決されなければ、公害根絶、安全、安心な生活の実現はできないのではないか。
ノーモア・ミナマタ

これまで そして今、福島で思うこと
鈴木 眞紀子
(ふくしま復興共同センター 放射能対策子どもチーム)

福島復興共同センターは、労働団体や農民団体、医療団体などさまざまな団体が集まって、震災直後に結成。避難所での炊き出しや、全国からの救援物資の受け入れ配布など行ってきた。

放射能対策子どもチームは、センターに加盟している団体の事務局で働く子育て中のメンガーにより発足。
県、市との交渉、署名活動などを行っている。

昨年子どもたちは、教室の窓を開けず、屋外活動を制限されて過ごした。
福島は面積が日本で3番目に広い。会津地方は関東のホットスポットよりはずっと低線量。
子どもたちの県外転出は続いている。震災直後は放射能に対する不安だったが、現在は除染や環境整備、健康対策が進まないことへの失望もその一因になっていると思う。
しかし、子どもの転出も小学校高学年になるとやや減る傾向。
娘は運動不足のため体重が増えて膝を痛めた。周りの子どもに変わりはない。
避難に対しては「安全派」と「危険派」に分かれて、保護者間でも話しにくい。

今は、生活の仕方を見直しながら工夫を重ねている。一日も早く「普通のくらし」を取り戻したい。福島を元に戻してほしい。
福島で生活する人々の願いと、他県で福島を心配する人の温度差を感じる。実際に福島に足を運んで、自分の目で見て寄り添ってほしい。

甲状腺検査の実情を伝える。 山下俊一をバッシングするより、放射能被害や原発事故を乗り越える道筋を示してほしい。

=====
ここまで、三人の見識ある提言が続きました。ほとんどの聴衆は医師、歯科医ほか医療関係者。
奮起して今の体制を変えていかなくてはという雰囲気であったのですが、この人はこれまでの三人とは意見が違うとして、福島の現状を語りました。

主張をまとめると、福島に残っている人は、無知な人かだまされている人と言われるが、そんなことはない。福島から離れられない人もいるので、除染をして、元にもどしてほしい。
その前提で、定期的な検診と治療を無料で行える制度の設立。子どもだけでなく家族も短期保養をしやすい環境づくりをしてほしいというもの。

前の三人が、子どもはなるべく避難させたい、将来に渡って注意していかなくてはと心配しているのに対して、外からいうので言うのではなく、福島に来て寄り添ってほしいと強く主張し、実害以上に外からどう見られているのかということに主眼がおかれているように聞こえました。
母親としての本心と立場として意見が、心の中で相反しているのではないでしょうか。

そして、このように、強く主張する人がいるとなると、出来たら避難したいと考えている人の発言は閉ざされることになるんだろうなと容易に推測できました。分断を自分でひき起こしているのでは?

この人は、共産党の婦人部である新日本婦人の会福島支部事務局次長。初めは立派はパワーポイントなど用意出来ないのですが・・・と素人のお母さん風でしたが、最後には強い調子で語っていました。地が出たのか。

共産党は、今は脱原発を高らかに歌い上げているし(過去は原発についても決して脱ではなかった)、官邸前に議員が何人も行きアピールを行い、また脱原発に関する議員会館での市民の会によく出席して挨拶していたりするので、次の選挙では一定数の脱原発票が集まると考えられます。しかし、どうも除染やがれき広域処理については明確な反対を表明しておらず、住民の避難より定着を奨励しているように見えます。

この人を、この集会に招いたことは場違いだったのではないでしょうか、非常に違和感を感じました。

それでも、この会の―チェルノブイリと水俣の教訓を生かして―という主旨は、会衆によく伝わったと思います。御用学者以外の医療界からの声も大きくなってくることを期待しましょう。




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