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大飯原発破砕帯調査の有識者会合

2013.01.20 23:58|活断層
原子力規制委員会の「大飯発電所敷地内破砕帯の調査に関する有識者会合」が
16日に開かれましたが、結論は出ませんでした。

昨年末に行った2回目の現地調査に基づき、敷地をほぼ南北に縦断する「F―6断層(破砕帯)」が活断層であるかどうかの評価を行ったが、敷地北側の地層のずれについて東洋大の渡辺満久教授は「活断層だ」と断言。信州大の広内大助准教授も「現状では活断層を否定するに至っていない」との見方を示した。一方、産業技術総合研究所の重松紀生主任研究員は「活断層ではない可能性が高い」と述べ、立命館大の岡田篤正教授も「地滑りの可能性が大きい」との見解をあらためて示した。(福井新聞)


予定時間を2時間も超過した大変長い会合で、後半をIWJで視聴しました。

岡田氏が当初から、これは「地滑り」だと強調。
重松氏は、現地調査の後一人でまた現地に赴いて、多くのボーリング・コアをみてきた結果を延々と披露しました。
岡田氏は、この有識者だけでは判断は出来ないと考えているらしく、(即ち、自分自身がこの任に値する学問上の知見を持ち合わせない或いは渡辺氏に反論できない)、原子力規制委員会にこのままの委員構成では無理だと下記のように発言。
原子力規制委員会HPの議事録より)

今の委員構成でそういうことをそのままやられるんですか。もうね、ほとんど実質的に破砕帯のことをやっているのは重松さんだけで、本業にも差し支えるぐらいものすごくたくさんの観察をされて、分析されたりしているんです。ほかの人はそれをほとんどやってないんですよ。やれる目がない、そういう専門性というかな、それ以上、今、規制庁はやりたいと言われても、私たち委員では、それはちょっと無理ですよ。もう委員構成を変えたり、何かもう……。


また、こんな愚痴も。

我々みんな本業があるわけです。それにものすごく時間を拘束され、そして、マスコミの過剰な対応にはもう辟易しているんですよ。これ、いつまででもやられたら、もう私たちの身がもたないという、ものすごいひどいメールやあれも来るんで。



挙句の果て渡辺満久氏以外の三人で、京都大学防災研究所の千木良雅弘教授に依頼して「大飯原子力発電所の台場浜トレンチの断層について」というコメントを受け取っていると発言して、3頁に渡るそのコメントを読み上げる始末。規制委員の島崎氏は、これまでの委員で評価をしてほしいとしながらも、この第三者のコメントを参考資料としました。(この千木良氏は大飯原発のサイトに入って現地調査をしているわけ)

岡田氏は、自分の科学的知見が認められないことに苛立っているようで、他の若い二人を巻き込み自分の立場を上位に置こうとしています。何やら裏で島崎氏にメールをすると発言したり(これについては、島崎氏は透明性の観点から公開するとたしなめる)、第三者の京大の教授を巻き込んだり、恥ずかしいことになってきています。
自分の力が及ばない上に、肉体的にも精神的にも苦痛のようなので、さっさと有識者の名前を返上してお去りになったらいかがでしょうか。

それに、その評価と共に、将来大飯原発の下で土地のズレがあって原発から放射能が漏れたときには、何らかの形で責任をとるという一筆を書くことが出来るのですかという話ですよね。

岡田氏はそれが「地滑り」であり、深いところまで続いていないので「活断層」でないという結論に拘るのですが、渡辺氏は「地滑り」でも「活断層」でも名前はどうであれ、ズレがあると主張。それが、重要施設下に影響を与えるかもしれない。また、そもそも、当初からこの委員会の使命は、あるズレの学問上の名称が何であるのかという判断ではなく、原発の重要施設の下に疑わしいズレがあるのかどうかという判断だったはずというスタンスです。

渡辺氏の活断層の定義についての発言

指針にある言葉だけを使うと。地震を起こそうが起こすまいが、あるいは揺れによって誘発されたものであろうと何であろうと、ずれたものを、後期更新世以降動いたものを活断層とするのだということで提案をして、これで議論が進んできたと思ってきたわけです。

それで、先日、東通の評価会合でも粟田さんが非常によく整理されていまして、新指針の表現とか、手引きも踏まえて、活断層の可能性が否定できない場合は適切に評価するのだという形でまとめていただきました。同じようなレクチャーは、最初のときに事務局からも受けてきていて、活断層の可能性を否定できないものを活断層と言うのだと。

台場浜で見えたものは活断層。この活断層の意味は、最初に申し上げたとおりです。それで、新F-6南部まで動いた可能性はある。その地域だけで動いている可能性はあるけれども、とにかく海域の主断層が形成する隆起・変形帯において、古傷、動きやすいところは再活動している可能性が高いのだと。だとすると、原子炉直下の短い断層も非常に不安定になっているという危険性があって、ちょっと調査を要するのではないかというふうに思っています。

・・後期更新世以降にずれがあるかないかが重要な点なのであって、なぜ動くかというところまでは求めていないわけですよ。


島崎委員は、活断層という言葉にあまりにもとらわれることではなくて、要するに、今、議論しているのは、重要構造物の下がずれて被害を及ぼすようなことがないようにということである。敷地南側に新たな試掘溝を掘って調べ、今後も検討を続ける考えを示した。

何だかこの有識者会合は、ハチャメチャになっていますが、これまでこんなに注目された会合も珍しいのではないでしょうか。通常こういう審議会は、結果ありきで事務局のシナリオ通りに進んでいくはずのものが、有識者+委員1名の判断がすべてで、事務局はそれを取りまとめることもしていないようです。(膨大な議事録は書き起こしていますが)そして、これまでのところでは全員の意見が一致することはなさそうなので、どういう結論を出そうとしているのでしょう。島崎委員の判断で事を長引かせているところも見受けられます。結局次の定期検査に入るまでこの会合は続いていくのでしょうかね。

渡辺氏が会合ごとに発言していますが、そもそもこの会合は何を結論とするのかを再確認してから会合を進めるべきですね。前提となる科学的な名称や結論の出し方を、有識者各人が異なって理解しているようです。

そして、これほどに決着が出ないならば暫く原発を停止して、遠くにトレンチを掘るのでなく、「F-6断層」の近くを掘削して調べるべきだと思いますが、そういう批判はどこにも出てきません。




 
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