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大飯原発の敷地には、将来動く可能性のある断層はある by渡辺満久

2013.09.09 22:58|大飯原発

原子力規制委員会は5日、関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働審査を始めると決めた。断層を調べる専門家チームは2日に「活断層ではない」と一致したが、まだ規制委へ報告していない。規制委は正式な結論を得ないまま、再稼働への手続きを進めることになる。(9/6 東京


大飯原発の活断層が、どういう経緯で活断層でなくなったのかと、不思議に思っていたところ、専門家チームの渡辺満久氏が、ジャーナリスト・神保哲生氏のインタビューに応じて説明していたのを視聴しました。

9/7 Videonews.com 大飯原発は本当に「活断層なし」なのか
ゲスト:渡辺満久氏(東洋大学社会学部教授)


神保: 原子力規制委員会が、大飯原発で問題になっていた活断層がないという判断をして、再稼働の審査に入るという決定が5日の定例会で決まったという報道があったが、本当はどうなのか、東洋大学の渡辺満久教授に話を聞いた。

今回専門家調査団が、活断層がないと判断した結果、大飯は再稼働の審査が始まると報じられているが、活断層がないということになったのか?

渡辺: 報道の仕方が微妙で誤解が生じている。 将来活動する可能性のある断層は存在する。
大飯にそういうものがないという報道は間違っている。

(この後は要約)

渡辺: 当初は、設置申請の時からずっと出ている「F-6」断層が、Sクラスという重要施設(緊急用取水路)の真下にあるので、将来動く可能性があるのかどうかが議論の対象になっていた。
それで、F-6 の北側の延長線上に大きなトレンチを掘って、委員が実地調査をした。
調査委員はこの問題には適切な人選であった。
このトレンチの断層が、断層か地滑りかということで委員会は揉めていた。

(見にくいですが、オレンジが緊急用取水路、それに南北に交差する「F6]と指し棒で示している2本の場所にトレンチを掘って調査した)
P1030843-s.jpg

ところが、途中から関電が掘ってみたら「F-6」断層がなかったということになり、その代りに黄色い線で示す断層が、やはり緊急用取水路の下にあるので、それが動く可能性があるのか、北側トレンチとつながっているのかどうかという議論になっている。

(刺し棒で示しているのが、新しい断層。 ちなみに赤はなくなり、上記の北側の2本は残っている)
P1030844-s.jpg

この黄色の線は、山の上に岩盤が出ているところ。 そこを見られる断層破砕帯の専門家は、5人の委員の中で1人(重松紀生氏)だけ。 従ってその委員が絶対に動く可能性はないと言ったので、了承せざると得なかった。

私たちの専門の手法では、断層の上に地層がないところの検討は出来ないが、山の上の土は手で掘れるくらい柔らかいので、将来に動く可能性を否定できない。

27年前の原発の設置申請の時にあり、その時に調査、審査したはずの断層が、掘ってみたらなかった。 
現在と同じなのは2本で、後は違った場所だった。 設置申請は出鱈目であったと言える。 他の原発の設置申請や調査、審査を鵜呑みにしていいのか。

ここからわかる問題点を、神保氏がまとめました。
 初めと論点が変わってきているのに、そのままのメンバーで議論を進めた結果、5人中1人しか専門家がいない状態で意見をまとめた。

 そして、大飯原発の設置申請の時にあった断層が、掘ったらなく、違う断層が見つかった。それを今回議論することになっている。許可申請というものがそんなものでいいのか。

=========
メディアも「活断層ではない」だけではわかるようで、何も伝えていません。 

正しくは、「これまで議論の対象であった大飯原発の断層はなかったが、代りにでてきた断層に対応できる専門家は1人しかいなかったので、議論をせずにその専門家の意見に従った結果、新しい断層は活断層ではないとされた」

また、「原発の設置申請の際の不備が見つかったので、すべての原発について、申請、調査、審査をやり直すべき」と訂正してください。


(全文ラフな文字起こしは続きに)


Videonews.com

神保:原子力規制委員会が、大飯原発で問題になっていた活断層がないという判断をして、再稼働の審査に入るという決定が5日の定例会で決まったという報道があったが、本当はどうなのか、東洋大学の渡辺満久教授に話を聞いた。

今回専門家調査団が、活断層がないと判断した結果、大飯は再稼働の審査が始まると報じられているが、活断層がないということになったのか?

渡辺:報道の仕方が微妙で誤解が生じている。 将来活動する可能性のある断層は存在する。
大飯にそういうものがないという報道は間違っている。

会合では重要構造物を横切るところに断層があるかないかを、かなり焦点を絞って議論してきて、地形学的、私たちの分野では判断できない。山の上の何もないところの断層で、将来活動する可能性を否定できないと思っていたが、構造地質学的には否定できると専門家の方でおっしゃったので、その見解が尊重されたということ。

神保: つまり、調査団の5人の中の1人が、構造地質学の専門家でその人が、大丈夫だと言ったので、それで大丈夫になった。
渡辺: その他は全く素人なので。

神保: 山の中を見るというのは、図 これが緊急用取水路でSクラス最重要施設にはいるわけ。シャットダウンの時に排水をとって来るパイプですか、この上に赤い線の活断層があるというのが、関電の許可申請の時に・・?
渡辺: 設置申請の時からずっと出ていて、赤い断層が重要施設と交わるので、将来動く可能性があるのかどうかが問題になっていた。 この赤い線の延長部のここで調査をして、掘ったら将来活動する可能性のある断層が出てきた。 
だから、私はこの段階で、この時3号機、4号機は稼働しているので、その状態でほっておくのは危険だということで、警告を発した。

神保: それが、渡辺さんと、地滑りであるとする他の委員の意見が分かれて、島崎さんがはっきりさせるといって、長く揉めていたものですね。 赤の延長線上に疑いのあるものがあるというのが、ここまでの議論だったわけですね。
それが何か変ってしまったのか?

渡辺: それは、赤い、つまり昔はF6と呼ばれていた断層だが、これが設置審査の時に十分調べられていたはずにも関わらず、ここにはないということになった。あると思っていたらなかったと。
神保: それは掘ってみたらなかったと?
渡辺: 掘ってみたらなかったと。 これと違うところにこれに相当するものが出て来てしまって、今、この赤い線が消えている。

神保: 赤いのは間違いだったと。それはもともと関電が言っていたのがなかったと。
渡辺: そうです。なかったと。 その黄色い線2本は生きている。赤が消えてしまったために、将来動く可能性のある断層が孤立してしまって、重要施設の上に連続してこないので審議の対象ではないということになった。 

そのため黄色いのが動く可能性があることなれば、将来大問題なので、今年になってからは、議論の主体はそこに絞られていた。 Sクラスの上にある黄色いのが将来動くかどうかに焦点が絞られていた。
そもそも、将来動く可能性があるかどうかは、断層があって、その上に新しい地層があり、それにヅレがあるとか、ないとかで決めるわけだが、今あるのは山の上で、地層がないところなので、私たちの手法で議論できる場所でなかった。 ただ、見ている破砕帯は非常に柔らかく、手で掘れるものだから、私は、将来動く可能性を否定できないと思っています。 

まあ、それで進むのかと思っていたが、グループの中に1人、断層破砕帯の専門家がいて、重松さんの見解ははっきりしていて、これは動かない。古い断層だと。動かないとはっきりおっしゃった。責任転嫁するわけはないが、専門家がそうおっしゃっているわけだから尊重して、2日のまとめになった。

神保: 専門家が言っているにしても、そのものズバリでなくても皆その分野の人たちなので、どうしてそういう判断が出来るのかという説明があったと思うが、それは渡辺さんとしては、納得できるものだったのか。

渡辺: 似たような分野だと思うかもしれないが、かなり違っていて、よくわからないんです。僕も心配はあったので、何回か本当に大丈夫かと聞いたが、大丈夫ということだったので、緊急用取水路を横切る部分の、最近の活動性はないということで了承した。

神保: 5人の中で1人が専門家であったので、その人の判断がグループ全体の判断になったということか。
渡辺: ならざるを得ない。
神保: 要するに、逆にいうと、必ずしも専門家でない人が4人と、ここを見るに関しての専門家が1人で決めたということだが、5人の調査団で、ここを調べるのに専門家は1人という話ですよね。
渡辺: おっしゃることはわかるが、当初は山の上が問題になると思っていなかった。
この赤い線が問題になると思っていたので、適切な(人が)配置されていたと思う。
赤い線がなくなって、急遽途中から、山の上の黄色い線が、メインターゲットになったということ。

神保: でそのままのメンバーで判断したということですね、そうすると。どうなんでしょう、最初の設置申請の活断層の場所が、全く出鱈目だったということか。

渡辺: はっきり言えば出鱈目で、どこか同じかというと、2か所同じで後は全部場所が違う。 そうすると設置申請の時の調査、審査というのは一体何だったのかが、非常に大きい問題だ。 
今、非常に混乱しているのは、問題の根源はここにある。赤い線があったのか、なかったのかという話になって、非常に混乱している。 たぶん大飯だけでなく、27年前の調査だが、そういうレベルの調査だったすると、例えば大飯に他の断層があると言われて、それは本当に報告書とおりであったのか疑問だし、他の原発で行われている調査、審査を鵜呑みにしていいのか非常に心配だ。

神保: 今の話しを聞くと心配な点はふたつ。
山の上の断層というのは、何か特殊な呼び方があるのか?
渡辺: 断層は断層。 我々の活断層の見方は、断層の岩盤を切る断層の上に新しい地層があり、その地層の年代を決めて活断層の動いた時期を決める。これが我々の手法。
しかし、山の上に行くと、新しい地層があるわけないので、断層しか見えていない。
神保: その手法ではわからない。それでは、重松先生はどういう手法で、山の上の活断層かどうかを判断したのか。
渡辺: 説明では、山の上の断層は古い断層だから、活動したステージが4つあり、それと全く同じ動きをしている断層が、南側で最近掘ったトレンチで出た。 それが一致すると。南側の断層は古いということはわかっているので、黄色い線も活動時期は古いと断定してよろしいと。

我々の目から見ると、断層が岩で砕かれた範囲はここで、上に地層がないので、我々の手法では何も検討ができないが、ここに非常に柔らかい手で掘れる粘土があって、一般に古い断層は固くてカチカチになっているものなので、柔らかいので最近動いたことを否定しきないと私は思っている。 それに対して行動地質学的に他との比較から、活動時期はいずれも古いと。 どんなに新しくても2~30万年。

今の基準はどうともとれるので困っているが、まあ12~13万年前の地層がはっきり見えていればそれでいいが、それがない場合は40万年前に遡る。
ここでは2~30万年というのが出ているのでので。

2~30万年前では活断層を否定できないが、南側トレンチの活断層はカチカチに固く、とても動いたように見えない。行動地質学的にここと同じということなので了承せざるを得ない。

神保: なるほど、これが必ずしも専門家5人でなく、1人で決定されているところと、もともと最初の申告してきた断層の場所が、全然違ってきたということなので、申告も審査も杜撰だったのだろう。これ以外のところで何があるのかわからない心配があるが、他のところは充分にチェックされていると理解していいのか。
渡辺: いや、チェックされていない。 他にも原子炉の真下にいくつか断層が報告されている。 この赤い線がなくて、どこにあるのか分からないという状態になってきてしまうと、原子炉直下にあった断層の調査結果そのものにも、その信ぴょう性にも疑問が出てくる。 
神保: それは今掘れないですね。 今(原子炉が)動いている最中だから掘れないと。

渡辺: 地形的にそう動くとは思えないが、不安は残る。

神保: 断層がずれると、台湾の写真で、それこそ本当に横にずれて大変だということがわかった。 阪神大震災でも東日本大震災でも、家や施設が断層の上になくても、あれだけ揺れれば大変な損傷を受ける。 地震の影響と、断層の上にあるかどうかを、素人としてどう定義すればいいのか。

渡辺: それは私自身は非常に気にしながらやっていた。 今回の会合は、敷地内の破砕帯特にF6と呼ばれていたものの活動性に特化するという名称の会合だから、限界はある。

調査していくと、あの敷地が最近隆起していることが明らかになってきたり、それも一様でなく傾きながら隆起している可能性もでてきていて、それはすべて、大飯の北の海底にある大きな主断層 が動くときに土地が隆起して傾く。それは地震動とは別かもしれないが、きちんと評価した方がいいとはっきりわかったが、今回の会合のミッションではないので、新基準に基づいて新たに審査してもらうしかない。

神保: Sクラスを直上に建ててはいけないのがルールなので、その周りで大きな地震が起きるかもしれないというのは、これには対象になっていないということ。
大飯の調査団はこれで終わりなのか。

渡辺: いえ、これから取りまとめの評価案を作って、他の有識者がピアレビュー(査読)をして・・・
神保: それでは1人の意見で決まるのでなく、まだ査読がある・・・
この番組の別のセクションで、規制委員会は大丈夫か、凄く独立性を認めたために、物凄い権限を持っているのに、責任がないような状態になっているのでないかと、田中三彦さんから話が合って、議論したとこと。 その下にある調査団で今回やられたが、どういう課題が明らかになったかなどあれば、まだやっている最中で言いにくいかもしれないが。

渡辺: 他のところはわからないが、活断層のところに限れば、大変よくやっていると思う。 ただ心配なのは、断層の上にあるのかないのかは、大変重要なことだが、それだけになってしまっているところが恐い。何故そこにあるかと云えば、すぐそばに大きな断層があるから。揺れについては私は扱わないが、隆起するとか傾くとかは指摘できるので、そこまで視野を広げて審査してほしい。
これだけに特化してしまっていていいのかどうか。心配といえばそういうところ。
神保: それでは、また査読も注目して、また渡辺さんにご意見を伺いたい。 また今は調査団の中にいるので、いろいろ言いにくいところがあるかもしれないが、今度は終わってから気楽な立場で、評価してもらいたい。

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