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脱原発にめざめました。
再生可能エネルギーにも大いに興味あり。
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3/6 そもそも総研「そもそもウクライナの問題は日本にどう影響するのか?」(2)

2014.03.06 22:42|そもそも総研たまぺディア
3/6 そもそも総研たまぺディア「そもそもウクライナの問題は日本にどう影響するのか?」(2)

〈ウクライナとアメリカの繋がりとは〉
高木: すべてのニュースで、ロシアにとってのウクライナとかEU にとってのウクライナは語られるが、ウクライナそのものの特徴とか、ウクライナそのものの国力とかが、きかれないが。

寺島: 大切な質問。 穀倉地帯として農業国家としての力があるが、実は大変な技術力を持った国だ。 森繁久弥の「屋根の上のヴァイオリン弾き」というのを思い出すと思うが、あれはウクライナが舞台だ。 つまりユダヤ人の層が多い。 

キエフ工科大学というのがあるが、ここが集積した技術というのは、例えばソ連がアメリカよりも早く人工衛星を打ち上げているが、宇宙工学とかチェルノブイリがあったことでわかるが原子工学だとか、大変な技術基盤を持っている。 それがひとつの関連性で言うと、ユダヤ人の層が厚いということが、ウクライナの特色でもある。

玉川: ではアメリカが何故動けないのかという話に行きたい。どういうことか。
P1040334-s.jpg


寺島: それは正にアメリカに、ウクライナ系ユダヤ人という人達が100万人くらいいると言われている。 それがアメリカと深層底流で繋がっている部分でもある。

何故動けないかというと、話は違うが、要するに、アメリカが今置かれている状況、つまりイラクからの撤退、アフガンからの撤退、そしてオバマ政権になって中東から引き下がらざるを得なくなって、かつて冷戦が終わった頃3000億ドルだった軍事予算を7000億ドルまで増やしていたが、またこれからどうしても抑えていかなければ財政が成り立たないところまできていて、お金がないという意味において、世界の警察国家として世界中の紛争に関与できるような余力がないということ。 

それから議会で、国民の合意形成が出来るかということを考えると、とてもじゃないけれどウクライナ情勢にまで軍事介入出来る余裕がない、ということがひとつの大きなポイントだと思う。

玉川: よく言われているのが、オバマさんが外交が下手だとか、実力行使出来ないのはオバマ政権の弱体化だとか言われているが・・・

寺島: まあそういう批判も現実にアメリカの中であるが、だけど現実に考えた時に、アメリカが世界に戦線を開いていける状況ではないから、シリア問題でも、プーチンに手玉を取られるような・・・。 

今アメリカにとってロシアは悩ましい。シリアにしろアフガニスタンにしろ、今後セツルダウンしていかなくてはならない、落ちかせていかなければいけない時に、常にロシアというカードのある程度の協力みたいなものがないと、進められないというジレンマがある。


〈日本への影響は〉
玉川: では次に日本への影響はどうなんだということで、3つキーワードを挙げてもらった。 1.エネルギーの問題 2. 集団的自衛権の行使  3.尖閣の問題

1.エネルギーの問題
寺島: 日本にとって悩ましいのは、ロシアとの関係がここのところ非常に好転してきている。 中国、韓国との関係がささくれ立っているのに比べて、ロシアとの関係がいいということがある種の救いみたいになっている。
P1040342-s.jpg2012年に野田さんから犬好きのプーチン氏に送られた秋田犬「ゆめ」は、可愛がられているようですね。 安倍氏は犬が苦手そうでした。by schnauzer)

その理由はというと、エネルギーで、もう既に去年日本の原油とLNGの輸入の1割がロシアから来るようになっている。 それは中東に過剰に依存してきた日本が、エネルギーの供給源を多角化しようというと、現実の選択肢として目の前にあるのはロシアに依存していかざるを得ないという構図がある。 

シベリアパイプラインがシベリアに辿り着き、サハリンのLNGのプロジェクトが稼動してきて、今後日本にとって2020年、あと5、6年だが、日本の化石燃料、原油とLNGの2割がロシアから来る時代が来るだろうと、今テーブルに乗っているプロジェクトを積み上げるだけで、そういう状況が来ている。

ところが、もしロシアが軍事行動などして、それに対して世界が制裁するだとか、アメリカが制裁って言ったら、まずロシアの原油を買うなとか、イランの原油を買うなと言ったような圧力が起こってくると思う。 そうなると今G8で、ロシアを除くG7が結束してロシアに圧力をかけていかなくてはいけない状況で、日本だけが外れるのは難しい。 だからと言って、日本は折角仲良くなってきたロシアカードを大事にしなくてはいけないという思惑もある。

ですから、安倍さんは、西欧、アメリカのリーダーがソチオリンピックの開会式に出て行かないのに、安倍さんだけが無理しても出て配慮しているという力学に対して、さてこのエネルギー問題に対して、この展開如何によっては、大きな影響が出ますよということをしっかり見ておかなくてはいけない。 これがまず1点目。

羽鳥: パラリンピックに政府関係者を出そうとしている。

寺島: ギリギリの配慮ですね。

玉川: 集団的自衛権と尖閣の問題。 これはどういうことか。

2.集団的自衛権との関係
寺島: まず集団的自衛権ですが、アメリカと運命共同体的になって、アメリカの戦争に一体になって関わる。 それは日本にとっては北朝鮮とか中国を視界に入れているから、すっとその議論に引き寄せられるけれど、アメリカが世界で展開していく軍事的な紛争などに、集団的自衛権ということになると、日本は嫌でも片足入れたことになる。 

例えば、極端な例になるが、もしクリミヤ半島情勢がこじれて、アメリカとロシアが直接、軍事衝突することになったら、日本の米軍基地が全くこれに関与しないことはあり得ない。 

ユーラシア大陸を睨んで、沖縄の基地も、アメリカが日本列島全土に展開している基地も、一番北限は三沢の通信基地ですが、例えばロシアが、自分達の行動を監視してくる基点になっている三沢基地を攻撃しようとした時に、日本が集団的自衛権と一体になっていることは、ロシアにとっては好都合で、要するに自分で集団的自衛権と言っているんだからということで、踏み込んでくる、そういうカードを引くことを考えなくてはいけない。

玉川: 要するに口実に使われる・・・。

寺島: 集団的自衛権というのは、非常に難しい議論で、例えば、ロシア絡みで、ある種の因縁を感じるのは、ロシア革命の後に、日本がシベリア出兵というのをやります。あれも実は、集団的自衛権を根拠に動いたわけだ。 当時英国との同盟関係を理由に。 

ですから、そういう意味において、集団的自衛権というのはいろんな形で使われるのだなと。 そういうことを深く考えて、日本の自立した判断というものが非常に問われる、これからの世界においては。 これをちょっと考えておかなくてはいけない。

玉川: これどうですか。 そんなこと関係あると思っていましたか。

羽鳥: 今、聞くと関係あるんだなと・・・。
松尾: 間接的にあるんだなとぼやっと思っていたが、こんなに直接的に関係があるとは意外だ。

3.尖閣との関係
玉川: 更に、もうひとつ直接というと、尖閣の問題だが、これが関係するのかと・・・。
羽鳥: きっとお話聞いたらなるほどとなると思う。 これ尖閣はどう関わるのか。

寺島: 尖閣の問題は、要するにウクライナ問題を中国がどう見ているかということ。 息を呑むように沈黙している。 つまりアメリカがどう動くんだろうと

玉川: 要するに、アメリカがどう動くのかを見ている。

寺島: 一種のウクライナに対する配慮で、EUと一緒になってNATO軍として介入して行くんだろかということを、じっと見ていると思う。

ところが、グルジアでも見せたように、動けないし、動かないということになれば、例えば尖閣問題のような領土権をめぐる問題について、アメリカは動けるかと睨んでいるから、つまりそういう意味において物凄く微妙な問題だ。 

玉川: つまりロシアを中国に置き換えると、クリミヤが尖閣になると。

寺島: しかもこれはあまり報道されていないが、2/10に在日米軍の最高司令官が共同記者会見、これは電話会見だったが、その話の中に、日本人としてはおっと考えなければいけないことを答えている。 

それは何かと言うと、もし中国が尖閣列島に軍事力を行使したら、その時米軍はどうするのかという質問に対して、複雑な答え方をしているが、一言でいえば、直接介入はしないと言っている。 二つの国の当事者が話し合ってほしいと。 よく我々もクリミヤ問題なんていう時に、当事国が話し合いで解決してほしいという類のスタンスに近いことを言っている。 つまりその事って考えさせられる。 つまり、アメリカのこの種の地域紛争に関する関与の仕方が、アメリカが世界の出来事に関与できる力を失っていることを前提に、我々自身も考えていかなくてはいけない。

玉川: これどうですか。
羽鳥: クリミヤ半島がモデルケースになるということ。 寺島さん、どう進んでいくのが理想的だと。

寺島: だから外交で解決しようと。 それがだめなら経済制裁だとアメリカは構えていると思うが、今の交渉で一番注目しなくてはいけないのは、クリミヤ半島に関して、妥協するのかどうか。 つまりクリミヤが住民投票の結果、独立自治国として親ロシアとしていきたいという選択をした時に、あんたがコソボでやったと同じことではないかと言われてどう言い返せるのか。 それに対してどう構えて、だから、一番の注目点は、クリミヤ半島がどうなるかをじっ睨んでいれば、次の展開が見えてくると思う。
P1040337-s.jpg

玉川: 世界中の出来事が全部日本に関わっているのだと、今回でもわかる。 クリミヤ半島がどうなるかが、日本の将来に正に関わってくるというふうなことはわかった。

寺島: かつてここでヤルタ会談があったわけです。

玉川: クリミヤ半島、ウクライナ情勢を、我々もちゃんと見ていかなければいけませんよと思う今日のそもそも総研でした。

羽鳥: 寺島さん、ありがとございました。

(以上)





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