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5/8 そもそも総研 「そもそも米軍基地がなくなっても問題ない国があるのだろうか」

2014.05.09 16:58|そもそも総研たまぺディア
フィリピンとアメリカの新軍事協定について非常に興味を持っていましたが、それがこういう内容であり、またフィリピンがどのような経緯で米軍を追い出したのかも知ることが出来て有意義だった、今週のそもそも総研。

米軍基地は治外法権なので、誰が来ているのかもわからないとは知っていたが、国内の米軍基地の住所はカリフォルニア州ということは知らなかった!

今では死語のような「駐留なき安保」も思い出しながら、現在の安倍政権の行っている政策は、東アジアの中の憎まれっ子をわざと演じながら、日本の軍備増強のお墨付きにしたい勢力を助長しているのではないか。 国民の中にもアメリカに守ってもらっているのだから仕方ないという卑屈な精神が横行してそれを助けているのではないか。

そもそもアメリカにへりくだった外交姿勢を続けたために、新しい世界情勢の中で、軍備以外の日本自身の外交政策を考えだせなくなっていることへの恐怖を感じます。 

実はアメリカの影響より日本自体が萎縮してしまっていて、国民全体が世界に向かって存在意義を主張できないでいるのではと、つくづく考えさせられました。

********************

5/8 そもそも総研たまぺディア「そもそも米軍基地がなくなっても問題ない国があるのだろうか」

玉川: 何故今回この話かというと、ニュースでご存知かと思うが、オバマ大統領が先週フィリピンに行って、新たな軍事協定に調印したという話。

このニュースを知った我々としては、「あぁ~そうか。やはり中国の進出があって、フィリピンもプレッシャーに備えるために米軍と新たな軍事協定なのかな」と思った人も多いと思う。

今日の朝日新聞の1面にも「ベトナム船と衝突 中国と緊張が高まっている」と話が出ている。

P1040653-s.jpg

フィリピンの近海で南沙諸島をめぐり領有権も問題がある。
フィリピンも、抑止力をこれで米軍に頼るのだろうということかな?と思っている人もいると思うが、さてそうか。
実は22年振りに再駐留とニュースで出ていた。 だけど再駐留ということは、実は米軍基地は現在ない。 でも昔は実はあった。 何で昔あった基地がなくなったのだろう。

フィリッピンから米軍基地がなくなったワケ

(説明)フィリピンは太平洋戦争後、アメリカの統治下から独立するも、総合防衛条約など軍事的にはアメリカと密接に関わり続けてきた。

一方内政は、アメリカ支援の下独裁政権が20年以上も続く。
そんな中フィリピン民主化の星として期待されたに ニノイ・アキノ元上院議員にある事件が起こる。
(1983年 マニラ国際空港)アメリカから帰国した空港で凶弾に倒れた。

これを期に、打倒マルコス政権を叫ぶ民主化運動は高まる。
追い詰められたマルコス氏一家はハワイへ亡命。 栄華を極めたマルコス氏の豪邸にはイメルダ夫人のブランド靴が3000足以上も残されていた。

亡命と同じ日に、ニノイ・アキノ氏の妻(コラソン・アキノ氏)が大統領に就任。(参考:現大統領は息子のベニグノ・アキノ大統領)
その翌年(1987年)新憲法が成立し、外国の軍隊がフィリピンに基地を置く場合、上院議員の2/3の承認を必要とする条項が盛り込まれた。

その理由について、フィリピン特派員として取材を続けた共同通信社の石山永一郎論説委員は、

石山: 国民はマルコスの裏にアメリカがいたということを皆知っていた。 それでアメリカ軍基地に対する反発も高まっていったし。

(説明)
時を同じくして、ピナトゥボ火山が噴火する。
国内に2つあったアメリカ軍基地のひとつクラーク空軍基地が被災し、使用不可能となる。
一方当時のアメリカ側にも事情があったという。

玉川: ちょうど東西冷戦が終わった後だった。 だから米軍はアジアの基地も少し縮小していこうと。

(説明)
石山論説委員は、当時のフィリピン政府と交渉に当たったアメリカ側のアーミテージ氏から直接こんな話を聞いたという。

石山: ブッシュ父大統領から、フィリピンの基地はもういらないと。 こちらからいらないというと、友好国に間違ったメッセージを与えると。 これは日本も含むと思うが。
だから一応存続させるという前提で交渉しろと。 そのかわり見返り援助金は徹底的に値切れと。 

当時フィリピンは、思いやり予算とは逆で、基地があることによってお金をもらっていた。そういったいろんな要因が重なって、フィリピンの基地撤退という結果につながったのだと思う。

(説明
1991年、アメリカ軍との基地条約更新の際、上院での賛成が得られず、アメリカ軍の撤退が決まり、翌年アメリカ軍はフィリピンから完全撤退した。

P1040647-s.jpg



(スタジオ)
玉川: という経緯で、フィリピン側からするとナショナリズムの高まりがあった。 一方アメリカ側は、冷戦が終わったので軍事費を削減したかった。 たまたまそういう時に、ピナトゥボ火山が爆発して、2つある大きな基地の空軍基地が使えなくなった。

アーミテージさんがあそこにも登場していたが、アメリカの国益を背負って、自分の方からいらないとは言うなと言われながらやっているというのも、私は非常におもしろかった。

ということで、取り敢えず撤退した。 だから米軍基地は今でもありません

では今回の軍事協定とは何か。 もう一回米軍基地をフィリピンに作ってくれということなのかな?とも思えた。 どういう意味なのかを石山さんと元フィリピン大使・荒 義尚氏に伺った。

新軍事協定の中身とは

玉川: フィリピンとしては、米軍基地を追い出してしまった。 中国の圧力が高まってきて後悔して、新しい軍事協定を結んだというようなニュアンスに今なっていると思うが、新しい軍事協定というのはどういうふうに見ていますか?

石山: 新しい基地を建設するという話ではない。 それは憲法上の制約でもできない。フィリピンの国民感情としてもまず認められないという前提で、アメリカとの安全保障関係をどういうふうに強化していくかと。

P1040651-s.jpg 

今までも(アメリカとフィリピンの間には)訪問米軍地位協定があるが、その地位協定で認められているよりも、比較的長くいられるようにしようと。 米軍の装備、例えば航空機や艦船も含めて、フィリピン軍基地内にしばらくいてもいいよという内容。

玉川: そうすると一時的な間借りが出来ますよという話なのか?
石山: そうです。 フィリピン軍の基地の中なので、管理権はフィリピン側にある。
これは日本の米軍基地などとは決定的に違う話だと。

玉川: どう違うのか。
石山: 例えば、住宅地が近いから危険だと。もうこの基地は閉鎖しましょうと言えば、フィリピン側の単独の判断でできるわけだ。

玉川: そうすると、新たに米軍基地がフィリピンの中に出来るということとは全然違うということか。
石山: 違う。 外国の軍隊の基地をつくるには、上院議員の3分の2の承認がいるわけ。

玉川: 上院の中は、そういうことを認めるような人とは、今それほどいないということになるのか。

石山: 新協定に関して、これは今までの協定を変えるから、上院の3分の2の承認が必要だろうと批判している議員もいるくらいだから。 ましてや新しい米軍基地を国内に単独でつくるとなれば、もっと批判にさらされると思うので、アキノ政権がそういうリスクを冒すとは考えられない。

(説明)
元フィリピン大使の荒氏は、今回の軍事協定をこのように例える。

: そこにいる友人なら友人を時々訪問して、月に一週間泊めてもらうとか、イメージ的にそう考えたらいいのではないか。 米軍の陸・海・空・海兵隊、いろいろ来るでしょうけども、ただ来る度に装備品・補給品一式を持ってくるのはなかなか大変だから、フィリピン軍の施設の中に必要な装備品をあらかじめストックしておくと。

玉川: 友人の家に押入れ1つ借りて、荷物を置いておく。
フィリピンが沖縄のような状態に戻るということではない?
: ないです。 
玉川: フィリピンはそういう選択はしない?
: しない。

P1040655-s.jpg

(スタジオ)
玉川: というふうなことで、例えて言うと、間借りするという話があったが、日本の米軍基地と比べると、日本の中にある米軍基地はアメリカだ。 住所はカリフォルニア州になっている。 日本の中の米軍基地というのは。

一方で、フィリピンでこれから行われようというのは、あくまでフィリピン軍の基地の中におかせてもらうと。 もちろん建物の管理権はアメリカ軍だが、基地全体の管理権はフィリピンで、全然違うという話。

宮田: 基地自体が復活するという感覚でなくて、あくまでも駐留なき状態の安保の強化と考えたらよいのか。
玉川: まあそういうことになる。
松尾: 日本もそのスタイルにするというわけにはいかないのか?
玉川: まあその辺をこれから考えてほしいのだが。
では、今回の軍事協定は、軍事的にどういう意味があるのかを軍事評論家・田岡俊次氏に話を聞いた。

玉川: 今回オバマ大統領がフィリピンを訪問して、アメリカとフィリピンで新しい軍事協定ができたと。 この意味だが、どう考えればいいのか。

田岡: アメリカ側から見たら、合理的に説明がつかないと思う。 よく中国を封じ込めるためにそこに米軍が基地を設けて、抑え込んで、中国海軍の海洋進出を防ぐと言う人もいるが、実際は海軍というのは空軍と違って、どこかに基地があってその周辺何百キロ何千キロを管轄するものではなく、パールハーバーにいようが、横須賀にいようが、アメリカ海軍の制海権は絶対不動みたいなもので。

玉川: そうすると、今回の軍事協定は軍事的に見て、どんな意味があるのだろうと・・
田岡: だから僕も聞かれて説明に窮するところがある。 アメリカが中国を封じ込めようとしているのであれば、そこに基地を設けるとか、抑止力になるということが言えるが、アメリカ政府はどうもそうでなくて、中国と対立したくなくて、だからオバマ大統領が日本に来た時の共同記者会見でも、とにかくパブリッシングに中国とけんかしないでくれと盛んに言っているわけだ。

P1040657-s.jpg

(説明)
中国への抑止力という意味はないと指摘する田岡氏。
一方で、この軍事協定にはフィリピン側のしたたかさが伺えると、共同通信の石山氏は指摘する。

フィリピン外交のしたたかさ

玉川: フィリピン側の外交交渉がしたたかだと思ったのは、地位協定の文面を見ると、今までなかった言葉として、“核を持ち込んではならない”ということを、この機会に盛り込んでいたりする。

P1040652-s.jpg

玉川: 入っちゃっているのですか?
石山: 入っている。
玉川: ちゃっかり?
石山: ええ。 どこの国も、フィリピンに限らないが、安全保障に関わる外交は必死にやるし、アメリカに占領されたイラクでさえ米軍の地位協定を結ぶ時に、イラクの基地から他の国に攻撃をしてはならないという条文を盛り込ませたりしている。 フィリピンも外交交渉に関しては、非常に巧みな国のひとつだと思う。

(スタジオ)
玉川: これは嘗て、フィリピンが米軍基地に出ていってくれと言う時にも、相当アーミテージ氏との間でテーブルの叩き合いがあったらしいが、フィリピンの外務大臣は頑として譲らなかった。 という中で外交をやってきている。

羽鳥: 今回のフィリピンも、当時のイラクも、言うことを言ったということか。
玉川: 言うことを言うのが外交だ。
羽鳥: 言うことを言っていないところがあるいうことか。
玉川: そういうことになるのでは。
今回、封じ込めという意味だが、このタイミングで三者にどういう発言があったかというと、

オバマ大統領: 中国の封じ込めが目的ではない (先週月曜日 共同会見)とわざわざ言っている。
アキノ大統領: 地域の平和と安定を促進させるもの (先週月曜日 共同会見)だと。
中国外務省報道局長: 国家間の信頼や平和に有利なことをしてほしい (米比協定調印を受けて)
あまり強い調子で言っていない。 

中国なら、地域の平和を乱すようなこととか、承服できないとか言いがちだが、そういうことは言っていない。 どうも何か三者の間で話がついているのではないかと、石山さんは言っている。

松尾: 日本もこれやったら、中国も同じこと言ってくれるのだろうか?
玉川: それは言わないのではないか。 よくわからないが。
日本の外交が、他の国と若干違うのではないかと、私は常に感じる。

宮田: フィリピンは抑止力にならないなら、何のメリットがあって今回また戻すことにしたのか。
玉川: やはり、米軍とはあくまで基地がなくても、安全保障上は米軍と一体だということを示すことは、抑止力としての意味はある。 米軍基地をつくる、米軍基地があるということと、抑止力は別問題だということ。 要するに、外交上密接に関係しているのだということを見せることこそ抑止力だと。

赤江: フィリピンのメリットはわかるが、新しく新軍事協定を結ぶアメリカのメリットは何か?
玉川: 協定を見ると、建築という言葉が沢山出てきている。 どうも補給基地的な役割にしたいのではないか。 だから弾薬とかも置くかもしれないが、補給基地なら核は置いてはダメだとわざわざフィリピン側が言ったのはそういうことかもしれない。

羽鳥: 玉川さんの話だと、日本も基地がなくても抑止力がはたらくといことか。
玉川: そういう選択肢もあるのではないか。 駐留なき安保と昔から言われているが、その辺もこの後考えてみたい。

フィリピンは米軍を追い出して“後悔している”は本当?

玉川: フィリピンは米軍を追い出したことにより、中国の圧力がだんだん高まってきた昨今、米軍を追い出したことを後悔していると言っている人がいるが。

石山: 基地はなくなっても、アメリカとフィリピンとの間の相互防衛条約というのは残っている。 だから、駐留なき安保という形でアメリカとの安全保障関係は続いている。
それで十分安全保障は保たれているという認識だと思う。

玉川: フィリピンの人達は、米軍基地を追い出したことを、今になって後悔しているという言われ方は正しいか?
石山: 正しくないと思う。 アメリカとフィリピンの関係はその後も良好だし、必要な時は、米軍が演習に来たり、トレーニングとか必要な援助をしたりしている。

(説明)
更に、国内経済の側面からもフィリピン側に後悔はないと指摘する。

石山: 基地を抱える地元の人達からは、基地に経済的に依存していたので基地を残してくれという声はあった。 かつて米軍基地があった時代の3倍から5倍の雇用を生み出している。 というのは経済特区になった。そこで外国資本を入れて、工場などで多くの人が働いているので、地元の人も基地がなくなってよかったと言っている人が大半。

玉川: 政治の世界の方とのお付き合いもあっただろうし、メディアの世界の人達も、一般の人達もご存知だったと思うが、米軍基地が今ないということへの後悔というものを聞いたことがあるか。
: 少なくとも表だってそういうことを言う人はあまりなかったと思う。 現に今でもありません。

(スタジオ)
玉川: フィリピン。こういう国があるのだということ。
羽鳥: ことごとく日本に当てはまる。
玉川: すごく参考になる。 イラクの話も参考になるが。
松尾: 当てはまらないとしたら、フィリピンはお金をもらっていさせてあげて、日本はお金をいろいろ払ってあげていてもらっている。 何て言うのか・・・。
羽鳥: 何でこんなに正反対なのか。
玉川: 日本国内にお金払ってでもいてほしい人がいるということでは。

宮田: 具体的にどういう形が整うと、日本でも駐留なき安保が成り立つのか。
玉川: フィリピンの場合は憲法を変えて一気に変えたので、そういうことも不可能ではないということだが、日本の場合は徐々にというところがあるだろう。

アメリカの中でも必然性がそれほどなくなっている海兵隊の基地とか、そういうものに対しては。 日本もアメリカ側にそういう意見があることを受けて、例えば普天間の問題もそういう文脈で解決していけるのではないかと私は思う。

羽鳥: 沖縄も基地がなくなっても、経済特区をつくればあのようになるのか。
玉川: 例えば那覇市にある新都心というところも嘗て米軍の敷地だったが、10何倍の経済効果があって、沖縄の経済界にも、基地がない方が経済効果があるという声がある。

今日のむすび: 基地があることと抑止力とは、別物なのでは

必ず日本の中で出る”基地があるから抑止力になっている”。 例えば対中国の抑止力になっている。 すべてそうですかと。 そうでない国も現実にあると。

そういうことを今回参考にして頂ければと思う今日のそもそも総研でした。

以上
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