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白票増加疑いで市職員逮捕、高松 参院選比例代表の開票で
( 6/25 東京)
高松地検は25日、昨年7月にあった参院選で、比例代表の開票の際、集計済みの白票約300票を再度入力させ白票を増やしたとして、公選法違反(投票増減)の疑いで、当時高松市選挙管理委員会事務局長だった市農業委員会事務局長の山地利文容疑者(59)ら3人を逮捕した。
他に逮捕されたのは、いずれも市職員で得票集計係だった、団体職員大嶋康民容疑者(60)と市消防局次長の山下光容疑者(56)。
逮捕容疑は昨年7月22日、高松市の体育館で集計作業中、共謀してパソコンに集計入力済みの白票約300票を、担当者に再度入力させ、白票を増加させた疑い。
(前略)
市選管によると、当日は票の集計が合わず、無効票の再計算のため40分の遅れが生じた。不正は再計算時に行われた可能性が高く、票のつじつまを合わせようとしたとの見方もできるが、東原博志市選管事務局長は動機や手口について「事実関係がつかめていない」と述べるにとどまった。
逮捕の契機となったのは、全国で20万票を獲得した自民党の衛藤晟一氏の同市の得票がゼロだった問題。市選管は昨年秋、衛藤氏の支持者からの抗議などを踏まえて行った作業の検証結果を公表。当時選管事務局長だった山地容疑者自ら「原因は特定できない」と説明していたが、東原事務局長は「今思えば検証が不十分だったとの思いはある」と力なく話した。
一方、衛藤氏の支持者で市選管に検証作業を求めてきた同市の自営業亀山巧さん(63)は「あきれて物が言えない」と怒りをあらわに。「検証作業も不正を隠すカムフラージュだったのでは。過去の選挙でも不正が行われた可能性が否定できない」と切り捨てた。
市選管は「衛藤氏の0票問題との関連は分からない」としたが、大西市長は「容疑が事実なら、裏切られた思い」と肩を落とした。8月に知事選を控える中での不祥事に、市幹部の一人は「民主主義の根幹の選挙でまさか…。どうやって信頼を取り戻せばよいのか」とつぶやいた。(6/26 四国新聞)
公職選挙法違反:高松市選管白票水増し 第三者委設置へ条例案 調査・検証のため /香川(7/9 毎日)
昨年7月の参院選の開票作業で白票を水増ししたとして当時の高松市選管の幹部ら3人が逮捕された事件を受け、市は8日、調査・検証を行う第三者委員会設置のための条例案と、必要な一般会計補正予算案の審議を行う臨時議会を16日に開くと発表した。
条例案によると、調査委は市選管の付属機関として、事件の事実調査と、発生原因の検証、再発防止と選挙事務の適正化に関する提言をする。委員は弁護士など学識者4人以下で構成し、市職員や関係者から事情聴取し、資料提出を求めることができる。市選管によると、高松地検の捜査が続いているため、委員の選任後、実質的な調査の開始や提言をまとめる時期は不明という。