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7/3 そもそも総研 「そもそも農業とは、生きるも死ぬもやり方次第なのでは?」

2014.07.03 16:40|そもそも総研たまぺディア
今日のそもそも総研は、TPPによって農業が危ないと言われているが、いろいろな方法で強い農業を・・・という玉川氏の提案の第何弾目か。

TPPは農産物の関税の問題ではなく、非関税障壁と呼ばれる様々な分野での規制がなくなることで、国境を超えた超グローバル企業のみが利益を上げやすくなる体制を作ることだという重大な視点をぼやかすことにならないかという危惧を感じました。 

そしてTPP交渉は途中で止まっているはずなのに、結局並行協議で物事はどんどん強い国の言いなりに進んでいるらしいことも垣間見えました。

日本の農業については勉強不足ですが、自民党の政治家と繋がっていつまでも補助金頼りの農協や農業の体質は、TPPと関係なく変えていかなくてはいけないと思っているので、成功例ではありますが、興味深く見ました。

このラムは一般の食卓には絶対に乗らないわけで、あくまで格差の上に成り立っている商売だということを忘れないように。

7/3 そもそも総研たまペディア 「そもそも農業とは、生きるも死ぬもやり方次第なのでは?」

(玉川氏説明)
TPP日米交渉がまだ進んでいる。
注目は、食肉の高い関税を大幅に下げることは既成事実になりつつあるそうだ。
牛肉の関税 38.5%⇒9%台  豚肉(kgあたり)最大482円⇒50円 の方向で交渉中。
後は別の交渉になっているようだ。

P1040781-s.jpg


日本の畜産ネットワーク(畜産業界最大の任意団体)は「畜産業は壊滅的な打撃を被ることが強く懸念される」とコメントを出している。

畜産業をやっている人が、TPPは不安だというのはよく分かる。
実は今回調べてみると、すでに国際競争にさらされている畜産業があった。 
それは羊の肉。すでに関税はゼロ%。 
ニュージーランドから入っているスーパーの羊の肉と、国内の羊の肉は、既に競争にさらされている。

これまでの論理から言うと、国内の羊肉産業は全部潰れてしまうはずだが、北海道の士別市に海外と戦って余りのあるような農業生産法人があった。

キーワード: 農業は経営だ! by かわにしの丘しずお農場 今井裕さん

雄大な風景が広がる 北海道士別市 かわにしの丘 しずお農場に玉川氏が行って、会って、いろいろ見て、食べて来た。

“農業は斜陽産業じゃない。 経営が大事なんだ”と農業されている今井さんに会う玉川氏。

羊は、今日現在で628頭。 放牧地だけで80ha。全部で300ha。 東京ドーム67個分。
今井さんはここで羊を育て、肉を卸すという仕事を、農協を通さないで、生産から販売まで全部やっている。今年生まれた羊は、もう売り先がほとんどと言っていいくらい決まっている。

売り先は、ホテル、星付きのレストランで、オーストラリア・ニュージーランドとは違った飼育方法をしているので付加価値が出る。
外国産の安い羊肉に負けないために、付加価値をつけることが大切だと言う。

その付加価値を付けるとは、
*高く売れるおいしい肉にする
今年生まれた子羊を飼育している幼舎
売れ先が決まっている羊は360頭くらい。
この羊たちの評価が高いのは、エサなんかが違う。
エサの特徴は、ビート(砂糖大根)の砂糖をとった後のカスで、すごく甘いにおいがする。
玉川:おかしみたいな、チョコレートの匂いがする。

P1040783-s.jpg

今井さんは、農場でビートも栽培している。ビートをしぼった後のカスを加工し、羊に与えることで羊の肉がおいしくなる。こうすれば無駄もなくなる。

そんな今井さんの羊肉は外国産の5倍で取引されている。

P1040784-s.jpg


*自分の農場で肉を加工する
羊肉加工場
農家が加工場を持っているところはあまりないが、ここでレストランのニーズに合わせてスライスしたり、いろいろ加工して使いやすい形にしたりして付加価値を付けている。

P1040796-s.jpg

また、食材を冷凍しても品質がほぼ変わらないCAS冷凍の設備を約5000万円で導入し、1年を通じて加工を可能にして、肉の安定供給と雇用維持に道をつけた。
P1040786-s.jpg

この加工を経ると、価格は7倍になる。

P1040797-s.jpg


*自前のレストランで提供する
ラムTボーンステーキ3800円を食する玉川氏:うん、おいしいですよ。ラム好きなんですよ。ラムが好きでない人も、ラムが好きな人もおいしいと思う。 いわゆるちゃんと羊らしさもあった上で、臭みがない。
今井: Tボーンステーキなので、ひれ肉とロース肉と両方楽しめるんですね。

生産→加工→調理して提供 することで、最終的には外国産生肉にくらべておよそ13倍の価格になる。

P1040788-s.jpg


*羊以外の付加価値戦略は、トマト
フレッシュ(果実)でも高くて普通4kg箱600円のところ、1kg 1200円くらい。
すなわち600円と4800円、8倍する。
フレッシュで納めるほか、超おいしいトマトジュースになる。
小さい工場だが、自分のところで作る。これが付加価値。

トマトの加工場へ
一釜で100万円くらいになる。 

最終製品のトマトジュースは、一般に市販されているトマトの67倍になる。

P1040798-s.jpg


トマトジュース(600円)を飲む玉川氏: ああ~うまいね。ああ、これは旨い。やっぱりトマトスープに近い。だから旨みが強いんでしょうね。

今井: これからしずお農場の集大成のものを召し上がっていただきますから
らむちゃんラーメン(トマト)900円

P1040799-s.jpg

羊の骨を使ったスープ、高級トマトジュース、羊肉のしゃぶしゃぶ、ドライ乾燥させたトマト、今井農場の全部のせラーメン。

何でラーメンだったのかというと、羊は頭から尻尾まで全部使えるが、残るのは骨だけだったので、何とかならないかなと。



生産から加工、レストランや宿泊施設まで、徹底して自らの農場で行う今井さんだが、農業経営を始めたのはわずか8年前。農業に進出する前はIT企業を経営していた。
しかし、経営判断の誤りで、バブルの時に土地を買ってまわしたりして、前の会社は倒産。
生死の際まで追い込まれた経験を持っていた。

その後、建設業を営む奥さんの実家が農業に進出することになり、今井さんが陣頭指揮を執ることになった。
そこで感じたのは、保護を受ける農業と一般企業の差。

今井: ただ農業をやると、こんな補助金も出るのかというのが、正直な思いもあった。農家をやっている人達が、子ども達に継がせたくない、こんな大変な思いを息子や娘にさせたくないという思いが強い。 それは補助金もらっていて何でだろうと思う。 そしたら、やはりモチベーションというか、魅力ある農業経営をやりたいという仕組みになってない

玉川: 魅力ある農業にするためには、何が大事か?
今井: 結局、自分のところで付加価値をつけて販路をみつけることだ。それから自分のものを自分の商品としてしっかり売る仕組みを作るというか。

P1040791-s.jpg

玉川: 全部自分達がやるから、その価値を全部自分達が取れる・・・
今井: 還元できる・・・。


 (スタジオ)
玉川: 農業もそれ以外の産業も、何も変わらない。 例えば服を作るとして、生地があって、材料に労働力と手間とデザイン料などの付加価値を付けて売る。

元々羊を買ってきて育てて売ると、少しは付加価値が付くが、もっと積み重ねればいいのではないか。加工して・・・、トマトジュースが67倍になる。企業努力でそういう可能性がある。それは何かというと正に経営だ。
 
農業は保護されて当たり前だという感じになっているが、他の産業と本質的に変わらない。
それだけ伸び代がある産業ではないのかと思う。

松尾: 才覚を持っている人も、行動出来る環境になかったらということがあるとすると、合理化であったり、システマティックにするであったりとか。 大勢の人が集まって、それぞれの農家で重機や工具を持つより、無駄を省いて皆で回して、順番に畑を見ることで休みをとれたり・・・

玉川: 正にその話をこの後伺っている。TPPがくるともうダメだと我々も思っている。
確かに小規模経営のところはそうかもしれない。では、どうすればいいのかも含めて聞いている。



玉川: いま、TPPに日本が参加するかどうかという瀬戸際で、日本がTPPに加盟したら農業つぶれちゃうよと言っている人がいっぱいいる。農協もそう言っているわけだが、それに対してどう思うか?

今井: 羊の肉は関税ゼロだ。それでもなおかつ私どもは、安い羊の肉が入ってきているにもかかわらず、企業努力をして、おいしい肉という思いいれを強くして生産をやってきて、今年生まれた羊もレストランに頼まれている。

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商品力を高めることで、農業は強い産業になり得ると今井さんは確信している。
経営力を高められない農家はどうすればいいのか?

玉川: 今後ろに見えている畑は、全部今井さんの畑だということだが、元々は今井さんのものではなかったんですよね。

P1040792-s.jpg

今井: ゼロですよ。 耕作放棄地といわれて荒れている。 この中にいっぱいある。そういうのも全部買って、逆にしずおさんが買ってくれるんだったらぜひお願いしたいとか・・・。

生産手段を集めて事業規模を大きくし、家族経営から事業体になることで、様々なメリットが生まれると今井さんは考えている。

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家族経営では、ずっと羊の面倒を見なくてはいけないが、企業ならシフトを組めば頼める。それが企業のメリット。まして動物を飼っていたら、毎週土・日休みとはいかないが、ローテーションで休める。

(スタジオ)
玉川: 8年前まではなかった会社だが、今では社員46名とパートがいて、純利益も出している。 こういう企業体になることで、まず46名の雇用が増えている。 農業をやりたいが、一人ではリスクが高いとか、代々やってきたがこれからはやっていけないという時には、いろいろな手段を集めて企業の形にしたらいろいろなメリットがあるのではないか。と今井さんは言っている。

農協に卸すと、北海道産羊肉として他の肉と混ざって同じ価格になってしまう。だがしずお農場の肉だと売るためには、自分で販路を見つけなければならない。 販路を見つけたら、ミシュランのレストランが買ってくれることになったら、高く買ってもらえるわけだ。これが企業努力ということ。

羽鳥: 牛とか豚の農家で、今井さんのようにアイデアが出せる人や、営業が得意な人とか、余りしゃべれないが美味しい肉を作るのが得意な人とかがいっぱいいる。そういう人達が一個にくっ付けばいいということですよね。

玉川: 交代で休みも取れるし、アイデアが生かせたら収入も上がるし、よく考えたら江戸時代にはユニクロみたいなものはない。みんな服は小さい所で作っていた。今は企業としてやっている所と、今でもテーラーメイドでやる人もいるし、農業だってそうなのではないかと思う。

今日のむすび: 結局「農業は特別だ」と言って保護を受ける言い訳にしていないか。
我々は常識として、農業は守ってやらなくてはいけないのかなと思い込んでいるが、実はそうではないのではないか。

宮田: 食料自給率がこれだけ下がっていると、農業を守らなくては下がっているのをくい止められないのではないかと思いがちだが、今日のを見ていると、敢えて厳しい状況の中で、精鋭部隊が集まって知恵を出し合って育っていくことが、もしかするとそのことが農業を守るために大事なのかなという気もする。

玉川: 私達が守るべきは何なのか。それは個別々の農家なのか? それとも農業生産自体なのか?ということを、もう一回国民として問い直してみたい。

(以上 特に前半は要旨をまとめてあります。)

自助努力出来ない、才覚のない普通の人が農業をやっていけるような体制も必要ですね。 利益が上がらない、倒産してしまったからと違う業種に転業する人続出で、結局農業が潰れてしまわないように多少公助も取り入れた制度作りも、早急に考えないといけないと思いましたけれど、誰かやってくれるの??
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